ビザンツとスラヴ

ビザンツとスラヴ

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  • サイズ B6判/ページ数 478p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784124034110
  • NDC分類 209
  • Cコード C1320

目次

第1部 ビザンツ―千年帝国のあゆみ(ビザンツ帝国への旅立ち;生まれ変わる帝国;ビザンツ帝国の青春;栄光から危機へ ほか)
第2部 スラヴ―その多様性の源泉(世界史の構成員としてのスラヴ人;スラヴ人の登場;スラヴの国家建設とキリスト教の受容;南東欧スラヴ人 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

17
ビザンツとスラヴ民族の歴史。ビザンツのほうはいつも通りの概説書といった感じ。醜く悲惨な権力争いと一部の有能な皇帝たちの対照性が興味深い時代だ。スラヴのほうは、広い地域と時代を取り扱っているので、東欧の歴史の本当に大まかな流れを追うだけになってしまっているのが残念。西欧とはまた違った魅力がある地域だけに2冊に分けて欲しかった。 2015/07/31

Toska

11
再読。ビザンツもスラヴも単独で一冊いけるだけの内容はあるのに、抱き合わせにされてしまうのはシリーズ物の宿命か。事務所の命令でコンビを組まされるピン芸人のような趣き。ビザンツ担当の井上氏は、何度読んでも文章が素晴らしい。各時代ごとの要点を的確につかみ、過剰な美化や悲憤慷慨に流れることなく、落ち着いた筆致でビザンツの魅力を存分に伝えてくれる。このような書き手に恵まれた対象は幸せであるとさえ感じた。2024/01/06

六点

11
確かにビザンツ帝国はスラブ世界に正教などの文化を伝え、極めて親しい関係にあったと言えるが、ガチの千年帝国と民族がだいたい今の範囲に落ち着いた(わけでもないが)のがここ千年くらいのスラブ世界を一冊の本に纏めるとは随分思い切ったものだと思う。しかし、ビザンツの融通無碍性とスラブの多様さには蒙を啓かれた。まぁスラブ人最大の国家ロシアの成立にスラブ編の大多数のページを割いているので、ロシアとスラブ世界で1冊にしても良かったんではないかと思う。何にせよ、読者の世界を拡張する好著である。2017/07/25

sine_wave

9
当然ビザンツとスラヴという名前は知っていたが、その歴史の詳細については知らなかった。この本を読むことによって、かなり詳しく学ぶことができ、興味が湧いたように思う。特に東欧やバルカン半島についてなるほどと頷く事が多かった。2021/08/13

青柳

6
中公新書、中谷功治の「ビザンツ帝国」の内容が専門的だったので、こちらの中央公論社の世界の歴史シリーズ「ビザンツとスラヴ」でビザンツ史の復習をさせて頂きました。名前はたまに聞くが、どのような国だったかいまいち分かりにくいビザンツ帝国の歴史を比較的分かりやすくまとめられています。本書の特徴はビザンツ史はもちろん、ビザンツ帝国を取り囲んでいたスラヴ史の叙述にもかなり力を入れている点にあります。また、そのスラヴ史の延長、東ローマの後継者としての中世ロシア史の記述もあり、中世東欧の歴史を本書で追うことが出来ます。2023/09/21

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