松本清張小説セレクション 〈第10巻〉 屈折回路

松本清張小説セレクション 〈第10巻〉 屈折回路

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  • サイズ B6判/ページ数 345p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784124033205
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

内容説明

熱烈な清張ファンを自任する作家が一人で全巻を編集するいま最高に面白い小説選集。政治的謀略か、狂気による被害妄想か。炭鉱地帯でのポリオの流行と労働争議の関連を追う男の悲劇を描く長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘブンリー

2
「脳に組み込まれた…」を読む合間に読み始めたのですが、こっちの方が先に読み終わってしまいました。旧日本軍の細菌兵器研究、伝染病の蔓延、製薬会社の陰謀、人体実験など、多くの示唆がありながら、ミステリーとしては何とも煮え切らない終わり方でした。 者を書く者の常識だ、名誉棄損にもなりかねない、などと日本人的配慮をしたのかもしれないけど、フィクションと言う体裁がにしたのは、そういう配慮をせずにズバッと自説を開陳するためだったんじゃなかったのかなぁ。 「松本清張」の作品だから持っている、そんな小説だったと思います。2011/06/30

コマンドー者

1
ポリオの発症事件を発端に、旧日本軍の細菌兵器開発と企業の陰謀を描く問題作。題材は非常にセンセーショナルだが、さすがに作者も決着どころに悩んだか、ラストは苦肉の展開に・・・。結末の後味の悪さは清張作品としても1,2位を争う。2024/01/30

kushio

1
フィクションなんだけど,下敷となる実話がある。怖い。2017/06/30

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