内容説明
16世紀末~17世紀中紀。ブルボン朝の盛期。アンリ四世やルイ13世の愛情生活と生々しい宗教戦争の背景を描く。
目次
第1章 マルゴ王妃、一一歳で恋人二人
第2章 マルゴ妃、恋人の首を集める
第3章 マルゴ妃の淫らな恋の遍歴
第4章 恋人たちの戦い
第5章 マルゴ、不行跡の科によりパリから追放される
第6章 マルゴ、要塞長を誘惑する
第7章 アンリ・ド・ナヴァールの戦功を妨げた女
第8章 アンリ四世、妻の暗殺を断念する
第9章 アンリ四世、シャルトルを征服し、ガブリエル・デストレの愛人となる
第10章 アンリ四世、ガブリエルの寝台の下にベルガルドを発見
第11章 ガブリエル・デストレ、アンリ四世に改宗を迫る
第12章 ガブリエルの手柄、ナントの勅令
第13章 ガブリエル・デストレを毒殺したのは誰か
第14章 アンリ四世、財政再建のためメディチ家のマリーと結婚
第15章 アンリエット・ダントラーグ、反アンリ四世の波を煽りたてる
第16章 シャルロット・モンモランシーと再会するため、アンリ四世、宣戦を布告する
第17章 ヴェルヌイユ夫人はラヴァヤックと共犯か?
第18章 ルイ一三世の奇妙な幼年時代
第19章 ルイ一三世、母親の愛人を殺害させる
第20章 国王妃に手を出したがるイギリス大使
第21章 王妃アンヌに会うために、バッキンガム新教徒に手を貸す
第22章 ルイ一三世、愛妾の乳房に触れず
第23章 ルイ一四世はラ・ファイエット嬢のおかげで生れたのか?
第24章 ルイ一四世の父親はだれ?
第25章 アルトワ攻略のために、リシュリューはマリオン・ド・ロルムの愛人となる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bibi
2
3巻と4巻だけ読んだ。原題の直訳は「フランス史の愛の物語」。歴史の教科書に名を載せる人々の「しょーもない」感満載の男女間の小話をはさんだ「歴史書」。でもすべて真実であるわけではないと思う。例えば新教徒でラ・ロシェル出身のタルマン・デ・レオーの著作が、権力側に対して悪意を持っていないと言い切れるだろうか。歴史のゴシップ話を楽しむ分には最高。一番面白かったのは、著者以上に歴史の専門家であろう訳者の「やれやれ」な、あとがき。こんなのずーっと訳していたら、嫌になっちゃいますよね(笑)2022/04/12