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出版社内容情報
王朝の物語絵巻から中世の合戦絵巻、縁起絵巻などに至る日本の代表作品を網羅。絵・詞ともすべてをカラー版で収載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
283
京都、高山寺に伝わる4巻の絵巻。製作は12~13世紀のものであるらしい。800年以上も前に描かれたものとは思えない躍動感である。まさに漫画の原点ともいうべきか。動物たちの主役は兎と猿、それに蛙である。他にも狐や牛、馬、果ては玄武や麒麟までが登場する。鳥類では梟、鷹、鶏、鷲、隼といったところ。人間も描かれるが、鳥獣も人間もここでは皆が遊びに打ち興じている場面がほとんどだ。そのことが絵に独特の明るさと、自由で奔放な弾みとを産んでいるのであろう。詞書もなく、純粋に絵を楽しむために描かれたのであろうか。2017/01/23
うなぎ
8
数年前東博の展覧会で見た長蛇の列も納得がいくクォリティーの高さ。改めて有名なウサギとカエルの甲巻を大画面で隅々まで見れて良かったが、博物誌的な動物の絵見本の乙巻が白眉。細かいパーツだらけの動物も一発勝負でサラサラ描けて凄い。鷹も鶏も麒麟も龍だって普通に鉛筆で描いても苦労するのに。絵師の圧倒的な観察力と画力!ヒヨコの足がマッチョなのは笑ったけど。続く残り二巻分はきっと単体で見たら十分面白いのだけど、甲と乙の絵が上手すぎて霞んで見えてしまった。これを見ながら甲と乙巻を筆ペンで模写したくなった。2018/05/13
斑入り山吹
6
絵が大きいのが決め手で手に入れた。なんと生き生きして愉快な絵なんだ!全巻と断簡が収録されている。絵が大きいのは甲乙巻だけなんだけれどね。ほんとは6万円する甲巻の絵巻が欲しいんだけれどねぇ、ちょっと無理だった。京都国立博物館でやっている展覧会の図録も気にはなるんだけれどね。2014/11/09
わちゃこ
5
鳥獣戯画が全部見たくて図書館から借りました。全巻が実寸の約90%ぐらいのサイズで収められていて、とっても見やすくて助かりました。2020/06/08
彩乃
2
図版の大きさが良い。解説も面白いし、想像をさせるような文章なところが好き2014/07/13