出版社内容情報
ルネサンスからロココにいたる西欧絵画を集大成。原画の色調はもとより徴妙なニュアンスをも忠実に再現。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
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ブリューゲルは偏愛する画家の一人でもあり、他の画集でも何度も眺めている。また、幸いにもウィーン美術史美術館やブリュッセル王立美術館等で原画の多くを直接見る機会にも恵まれた。それにしてもブリューゲルは見るたびに何らかの発見がある。今回は巻末の「ネーデルラントの諺」と「子どもの遊戯」の図解解説にしたがって、あらためて細部を楽しんだ。また、「悪女フリート」や「死の勝利」を見るにつけ、ボッシュとの相通性を思うし、北方ルネサンスの悪魔的な豊潤さに思いを馳せることになる。2021/12/12