出版社内容情報
ルネサンスからロココにいたる西欧絵画を集大成。原画の色調はもとより徴妙なニュアンスをも忠実に再現。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
302
ジョットに続く第2巻はファン・アイク。バース大聖堂(ヘント)の扱いがやや小さいのは不満だが、色彩の再現度などは概ね満足。ファン・アイク兄弟の絵は全部で30点ほどしか現存しないのだが、ロンドンやワシントンなど存外にフランドルから流出しているものが多い。日本にも1点くらいは欲しかったところ。さて絵だが、これらを前にした時、誰もがそのリアルさに圧倒される。ことに着衣や宝飾などの質感は驚異的ですらある。「アルニルフィーニ夫妻の肖像」にいたってはリアルを突き抜けてある種の不気味ささえ漂わせる。⇒2021/09/08
ビブリッサ
55
2週目はファン・アイク。生気を感じない絵画の中の人物。体温や感情が読み取れない表情と緻密な描きこみに自分の中で勝手に想像をふくらませる。2017/09/05