感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
2
近代を考える上で、ロックが一旦人間の生得的本質を否定し、経験によってその原理を書き込む白板と想定したことのインパクトの強さを感じる。生得本質の否定と、経験による知覚や表象の生成。ヒュームの哲学も論旨の進み方自体は結構地味だが、その中身はロックが切り開いた経験論の、ラディカルさと安定感をさらに先鋭なものにしている。ロックの統治論、寛容書簡も今に続く市民社会のまさに原形そのもの。ほとんど抄録だけど、訳と解説もかなりいい。二人の人間主義が強調されるが、経験を主題にしたから人間学の側面が強くなったのかも2012/09/02
秋田紀亜
0
(注:ロック「統治論」のみ)2009/10/31
tocyaya
0
ロック「人間知性論」「統治論」「寛容についての書簡」、ヒューム「人性論」「原始契約について」、大槻春彦による解説を所収。国民主権というとルソーと並んでロックが出てくるので読んだのだが、あんまりピンとこないんで飛ばし読みとなった。自然に労働を加えたものが所有物といっても、じや小作は耕した土地を自分の物とできるのかについては言及がないし、ところどころで神が出てくるしで、あまり乗れなかった。2021/02/25
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