感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋茄子
2
現在入手困難なのが残念ですが、日本語で読めるトマスの入門書としては、屈指の名著だと思います。序文の前半は著者の自伝的内容ですが、トマス神学のみならず、学問に寄せる著者の静かな情熱は大変感動的です。序文の後半でトマスの生涯、神学大全の構成について概説していますが、取り上げられた命題は、トマス思想を理解する上で重要なものばかりで、学習を進める上で大変参考になりました。
mata-auhimade
2
世界の名著「神学大全」は全体の約1/4、はじめの部分を翻訳している。カトリックの入門書になっている。山田晶の注釈は優れている。これはアウグスティヌスの「告白」でも同様である。こういう本は、粗読み(荒読み)で一気に読み、感動すれば振り返ってまた精読すればいい。神は存在するか、神はなんであるか、神の働きとは、そして神の至福について、論理的であり。認識論的でありながら、聖なる教でであること(信仰によってしか納得できない)を延々と説く。退屈か、のめり込むかのどちらかであろう。私はもう一度いつか読み直すだろう。2013/02/03
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