中公文庫<br> 蔵書一代―なぜ蔵書は増え、そして散逸するのか

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中公文庫
蔵書一代―なぜ蔵書は増え、そして散逸するのか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122078017
  • NDC分類 024.9
  • Cコード C1195

出版社内容情報

半生を通じて集めた蔵書との〈永訣の朝〉がきた──。
晩年を迎え、やむを得ない事情から三万冊もの蔵書を手放した著者が半身をもぎとられるような痛恨事を契機に「蔵書とは何か」という問題に取り組む。
本とともに過ごした人生を振り返りつつ、近代日本の出版史、読書文化における「蔵書」の意義を探る。
自著解説、盟友・荒俣宏との古書・蔵書をめぐる対談を収録。
〈解説〉平山周吉


【目次】

内容説明

稀代の愛書家として知られた著者が、三万冊もの蔵書をやむなく手放した痛恨事を契機に「蔵書とは何か」という問題に向き合う。本とともに過ごした半生を振り返りつつ、近代日本の出版史、読書文化における「蔵書」の意義を探る。新たに自著解説、盟友・荒俣宏との古書や蔵書をめぐる対談を収録。

目次

序章 〈永訣の朝〉
第1章 文化的変容と個人蔵書の受難(いずこも同じ、本とのバトル/古書界を襲った大変動 ほか)
第2章 日本人の蔵書志向(名だたる昭和の蔵書家/蔵書はなぜ増えるか ほか)
第3章 蔵書を守った人々(残ったのが奇跡/戦災下、四十万冊の書物を救出 ほか)
第4章 蔵書維持の困難性(分散を避けたい個人の旧蔵書/日本の蔵書思想の限界 ほか)
対談―古書はタイムマシンである 荒俣宏

著者等紹介

紀田順一郎[キダジュンイチロウ]
1935年横浜生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。評論家、作家、翻訳家。近代史、出版論、書誌学などの分野で評論活動を展開、推理小説など創作も手がけた。著書に『幻想と怪奇の時代』(松籟社、2008年度日本推理作家協会賞)など多数。荒俣宏と『世界幻想文学大系』(国書刊行会)の責任編集も務めた。2025年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

電羊齋

7
戦前に生まれ、ひたすら蔵書とともに生きてきた作家の一代記。最後に蔵書を手放すときの悲しみは本好きとして共感せざるを得ない。有名人の蔵書や一部の幸運を除き、たいていの場合、蔵書は本人の死とともに散逸していくし、図書館や大学も蔵書受入の余力はない。戦前戦後そして現在の古本事情、蔵書事情を知る上で役立つし、蔵書が増殖していく仕組もわかる。また、大学図書館・公共図書館の利用しづらさが蔵書の増加を招くという指摘には同感。自分も積読家として身につまされる内容が多かった。荒俣宏氏との対談、著者自身による解説もよかった。2026/07/05

iwasabi47

4
紀田 今は本屋に行くよりは、例えば、パソコン屋へ行くとか、ファミコン屋に行くとか、あるいはアウトドア・スポーツを史に行くとか、多くの人達はそっちのほうに生のリアリティを感じているんだろうけど、実は古本屋へゆくのもまったく同じことなんですね。 荒俣 (略)だからやっぱり、あそこはスニーカーを履いて行く場所なんですよ。昔、神田で良く見かけた植草甚一さんが、やっぱりリュックサックを背負って、登山っぽい格好でいました。 『蔵書一代』p.266 対談古書はタイムマシーンである(ユリイカ1997)2026/07/11

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