中公文庫<br> カモナマイハウス

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中公文庫
カモナマイハウス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122077928
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

空き家の数だけ家族があり、家族の数だけ事情がある――。

不動産会社で空き家のメンテナンス業に携わる孝夫。
両親の介護を終えた妻・美沙は、
瀟洒な洋館で謎の婦人が執り行う「お茶会」に参加し、
介護ロスを乗り越えつつあった。
しかし、空き家になっている美沙の実家が、
気鋭の空間リノベーターによって遺体安置所に
改装されようとしていることを知り……。
元戦隊ヒーローの息子・ケンゾー、
ケンゾーを推す70代の3人娘「追っかけセブン」など、
個性豊かな面々が空き家を舞台に繰り広げる
涙と笑いのドラマ、ここに開幕!


【目次】

内容説明

空き家の数だけ家族があり、家族の数だけ事情がある―。水原孝夫は定年間際、出向先で空き家のメンテナンス業に携わることに。元戦隊ヒーローの息子はケガをし、巣立ったはずの我が家に戻ってきた。そんな折、妻の実家が「空き家再生ビジネス」の標的になって…。各々の理由を抱えて家と向き合うことになった人々を描く、泣き笑いの傑作長篇。

著者等紹介

重松清[シゲマツキヨシ]
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞、14年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

もえ

32
58歳で役職定年となり不動産会社に出向した水原孝夫。奥さんが介護ロスから脱却すべく怪しげなマダムのお茶会にハマったり、息子はいつまでも戦隊ヒーローのバイトをしていたりと何かと悩みの尽きない父親をコミカルに描いている。空き家問題にも切り込んでいて、奥さんの実家が遺体安置所の「もがりの家」に改装されそうになるのだが、これって現実にもありそうで、果たして自分の実家だったらどうするかと考えずにはいられなかった。空き家は「うつせみ」だけど、家族の歴史も詰まってる。そことどう折り合いをつけるのかが肝なのかもしれない。2026/07/30

Shoji

32
都会暮らしの多くの方が抱える、実家の空き家問題。子どもたちは巣立って、それぞれ都会での生活を築いている。実家暮らしには、今の生活を犠牲にしなくてはならない。親の介護問題が片付けば、次は墓問題、仏壇問題、そして実家じまい問題。しかも、昨今、多大な費用がかかる。そこに兄弟間の相続問題。今時、空き家なんて、売りに出しても買い手はつかない。売れたところで、解体費用も出ない。そんな世相をシゲマツさんが物語にしてくれました。面白かったです。2026/07/03

ゴルフ72

18
本作品もやっぱり重松作品ですね!今日本が抱える大きな問題となっている空家を軸に定年まじかの孝夫さん、両親の介護を心が壊れるほどまで続けてきた美砂さん、決まった職に就かず戦隊ヒーローだった長男がけがをして実家に戻ってくる。一見ドタバタしているように見えるが柱となる家をテーマに物語が展開していく。この親子の周りに登場する人たちも上手く描かれている感がある。これはこれで重松さんの味がでている作品だった。2026/07/17

ハッピーえんど

16
重松さんらしい作品でした。 不動産会社に勤務する58歳の孝夫。最初は冴えない人かと思っていたけど、要所をしっかり締めていて結構かっこいい人だと思いました。 義兄の健太郎や石神井はずっと譲らない人かと思っていましたが、最後は歩み寄るところが素敵でした。2026/07/26

へい

6
空き家へのレクイエムのような作品だと思う。人間誰しも、何らかの役割を演じており、家族の役割、仕事はもちろん地域での役割など何かしらの演技をする。会社でのやりとりなんかを客観的に見ると、学芸会のように感じる場面もあり、所詮は出来不出来含めての演技だなと思う。そう考えるとみちるさんのやったことを非難する気にはなれない。孝夫さんが石神井に啖呵を切った時だって演技といえば演技なのかもしれないけれど、どんなに普段情けない人であっても守らなければいけないもの、超えてはいけない一線を死に物狂いで守る人を私は嘲笑できない2026/06/10

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