中公文庫<br> カラスは言った

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中公文庫
カラスは言った

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122077256
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

ある日、突然、カラスが言った。

「横山さん、第一森林線が突破されました。至急連絡をください」



僕は横山ではなく、森林線も知らない。

職場と家の往復だった日常に迷い込んだカラスに誘導され家を出ると、《ズッキーニ》なる配信者に追われ、仙台から名古屋までフェリーでの逃避行を余儀なくされる。



情報をもつ鳥と何もない僕。

旅の果てで見つけたものとは――?


【目次】

内容説明

突然、カラスが言った。「横山さん、第一森林線が突破されました。至急連絡をください」僕は横山ではなく、森林線も知らない。職場と家の往復だった日常に迷い込んだカラスに誘導され家を出ると、《ズッキーニ》なる配信者に追われ、仙台から名古屋までフェリーでの逃避行を余儀なくされる。情報をもつ鳥と何もない僕。旅の果てで見つけたものは?ほんタメ文学賞【あかりん部門】2022年下半期大賞。

著者等紹介

渡辺優[ワタナベユウ]
1987年宮城県生まれ。大学卒業後、仕事のかたわら小説を執筆。2015年に「ラメルノエリキサ」で第二十八回小説すばる新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

だーい

42
世の中とは距離を置いて淡々と過ごす僕のところにカラスがやって来た。そんなカラスに巻き込まれて旅に出る。僕は思い出していく。自分の想像しうる範囲で他人のことを当事者づらして語るのは気持ちいいけれど、想像の限界を超えて物事を捉えることは難しい。それを教えてくれたのはココちゃんだと思う。だけどココちゃんはもういない。カラスを信じていいのか、疑う気持ちもあったけれど、自分の大事なことは自分しか決められない。無関係だった僕とカラスが部外者ではなくなるラスト、人間が繋がることってやっぱり素敵で、愛のあることだ。2025/12/30

なつくさ

32
今年最後の本は2022年下半期ほんタメ文学賞あかりん部門大賞作品。ある日ぼくの元を訪れたカラスは言った。「第一森林線が突破されました」始まる冒険の予感。わくわくが止まりません。「ぼく」が僕自身に似ていて我が事のように感じ、あっちを好きになって、こっちを嫌いになって、なるほどと頷いては、いやいやと首を振ったりと楽しく読みました。代わり映えのない日常にどこかから非日常がやってこないかなと心のどこかで望んでいる。ヨコヤマが嫌いなタイプの人間だ。だから、しばらく、僕のカラスを探してしまいそう。よかったです。2025/12/31

ソラ

9
【読了】C 思ってたのと違ってた(鹿男あおによしみたいなのかと)が、これはこれで面白かった。この著者に興味がわいたので別の作品も読んでみたい。2026/01/02

掛け算

3
主人公を好きになった。彼は誰でもすぐに好きになる。店員に笑顔で「ありがとうございました」と言われるだけで好きになる、そんな彼のことも当然私は好きになった—。 場の空気に流されやすい、人の意見を尊重するふりをして「どうするの?」と曖昧に訊ねる。そんな彼の言動が私自身に重なった。 カラスが家に来ることで、事件に巻き込まれていく。が、読前の想像よりも彼の事件への関与は薄かった。あくまで流されながら‘部外者’として関わりを持っていく。その上で事件後には少し主体性を帯びた人間ができあがる。少し未来の、現実的なお話。2025/12/14

ナツメグ

3
渡辺優で男性主人公はちょっと意外。ズッキーニ岩田も横山も言っていることは間違ってないように聞こえるけど、本能的に受け付けない。どちらかというとズッキーニの方の考えに納得した。本人は普通にいい人なのは、政治家がやたらと人に会いたがることと同じで危ないな、と思った。実際会ってみるといい人だと思いがちなのは主人公だけではない。カラスとの旅行がとても楽しそうで、フェリー検索し出してしまった。2025/12/01

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