出版社内容情報
人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか――。
ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った花。
彼女たちと疑似家族のように暮らした20年前の記憶が甦る。
本屋大賞ノミネート。
読売文学賞受賞作。
【目次】
内容説明
ニュース記事で知人女性による監禁・傷害事件を知った花。彼女と二人の少女たちと、疑似家族のように暮らした二十年前の記憶が甦る…。人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか。世界的作家が、孤独な少女の闘いを圧倒的スピード感と緻密な筆で描ききった最高傑作。読売文学賞受賞作。
著者等紹介
川上未映子[カワカミミエコ]
大阪府生まれ。2008年、『乳と卵』で芥川龍之介賞、09年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で中原中也賞、10年、『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、13年、詩集『水瓶』で高見順賞、同年、『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞、16年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞、19年、『夏物語』で毎日出版文化賞、24年、『黄色い家』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あらたん
49
上巻は淡々と進んだ。火事で犯罪に手を染めていく?責任感が強いのが仇になる?下巻に続く。2026/01/27
カブ
42
ニュースで知った昔の知り合いの事件から、過去の記憶が甦る主人公の花。自分の知らない世界を見せてくれるのが小説なら、小説でよかった。そんな思いにさせてくれる展開に心が重くなるけど下巻も読む。2025/12/01
Shun
36
近年海外で注目度が上がってきている日本の女性作家ですが、川上未映子さんの作品もその中の一つ。私は本作で3冊目なのですが、本作のようなヤング×ノワールの作風は新鮮に映り新たな境地を拓いた一作のように思えます。内容こそ未成年の犯罪を描いていますが、緻密に描かれる少女の内面はやはり抜かりがない。むしろ貧困ゆえに犯罪に足を踏み入れてしまう未成年少女の逃げ場のない閉塞感や葛藤を描くのに犯罪というテーマは必要だったようです。序章で主人公はかつての知人女性が逮捕されたというニュースを目にし、過去と向き合う回想が始まる。2025/12/02
みねね
34
漢字の開きかたとか、描写の仕かたとか、相変わらずチャレンジングだなぁと思う前編。内容についての感想は下巻でまとめるとして、ここではその他の雑感について。/わたくし率とか乳と卵とか、出自がそういうところだから、卒なくまとめるのはどうしても無理が生じるんじゃないかな。ヘヴンやすべて真夜中はかなり良かったけれども、かんじんな所で村上春樹の力を借りていたりして残念に思うところも多かった。川上未映子らしくかつ最もよくまとまっていたのが夏物語で、これを超えるために色々挑戦しているかんじが良かった。2026/02/16
ゆみのすけ
28
以前お世話になった知人の黄美子さんが事件を起こして捕まった。そこから、20年前黄美子さんと主人公の花の出会いから一緒に「れもん」で働いた日々の回想が続く。男に依存し、生活能力がない母親の元に生まれた花。彼女が助けを求めたのが黄美子さん。貧乏できつい生活だが、必死に働く花。黄美子さんと2人の仲間との何気ない日々は彼女にとって、かけがえのない初めての青春のような日々。でも、次々に不幸が襲いかかる。自分にできることを必死にしてきただけなのに、好転しない花の人生がやるせない。2025/12/14
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