出版社内容情報
三島生誕100年・没後55年。
近代日本の官僚制と天才作家の逃れられざる宿命とは――
樺太庁長官を拝命しつつ不遇の晩年を過ごした祖父。
祖父の利権の残る農商務省にいながら消極的だった父。
そして大蔵省をわずか9カ月で辞め、文壇に転身した三島由紀夫。
一家の系譜を丹念にたどり「近代」と官僚の関わりを明らかにしながら、
衝撃の自死までの道程を独自の着眼点で検証する渾身の人物評伝。
〈解説〉鹿島茂/井上隆史
【目次】
内容説明
樺太庁長官を拝命しつつ不遇の晩年を過ごした祖父。農商務省で岸信介と同期だった消極的ニヒリストの父。そして大蔵省をわずか九カ月で辞め、作家に転身した三島由紀夫。日本の近代化とともに形成された官僚制の暗部と一家の系譜を丹念にたどり、三島文学の成り立ちと衝撃の自死までの道程を明らかにする画期的評伝。
目次
第一章 原敬暗殺の謎
第二章 幽閉された少年
第三章 意志的情熱
第四章 時計と日本刀
著者等紹介
猪瀬直樹[イノセナオキ]
1946年長野県生まれ。作家。87年『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。96年『日本国の研究』で文藝春秋読者賞受賞。東京大学客員教授、東京工業大学特任教授を歴任。2002年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。07年、東京都副知事に任命される。12年、東京都知事に就任。13年、辞任。15年、大阪府・市特別顧問就任。22年から参議院議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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