出版社内容情報
「遺書」は個人が時代に記す小さな刻印──。芥川龍之介、太宰治、山本五十六、円谷幸吉、三島由紀夫、石原裕次郎、美空ひばり、昭和天皇といった著名人から特攻兵、戦没学徒など市井の人まで、人物ノンフィクションの名手が昭和の歴史を遺書でたどる。平成期の遺書を扱った補章を増補した完全版。〈解説〉保阪正康
〈目次〉
中公文庫版まえがき
第一章 テロと不安と憤怒と〈昭和初年~開戦まで〉
芥川龍之介、磯部浅一、北一輝、西田税、小林多喜二の母・セキほか
第二章 前線に散った人々 〈開戦~昭和20年8月〉
特攻の父・大西瀧治郎、戦没学徒・林尹夫、詩人・竹内浩三、山下奉文、山本五十六、今村均ほか
第三章 敗れた国に殉じて〈敗戦前後〉
阿南惟幾、杉山元、東條英機、近衛文麿、甘粕正彦、川島芳子ほか
第四章 戦後の混乱のなかで 〈昭和20年代〉
広田弘毅、山崎晃嗣、太宰治、秩父宮雍仁ほか
第五章 政治の季節と高度成長〈昭和30‾40年代〉
樺美智子、山口二矢、円谷幸吉、三島由紀夫、連合赤軍・森恒夫、小泉信三、沢田教一 ほか
第六章 大いなる終焉へ〈昭和50‾60年代〉
井上成美、日商岩井常務、日航機墜落事故被害者、石原裕次郎、美空ひばり、昭和天皇ほか
補論 平成の遺書を読む
【目次】
内容説明
「遺書」は個人が時代に記す小さな刻印―。芥川龍之介、太宰治、山本五十六、円谷幸吉、三島由紀夫、石原裕次郎、美空ひばり、昭和天皇といった著名人から特攻兵、戦没学徒など市井の人まで、人物ノンフィクションの名手が昭和の歴史を遺書でたどる。平成期の遺書を扱った新章を書き下ろした決定版。
目次
第一章 テロと不安と憤怒と〈昭和初年~開戦まで〉「天皇陛下、御あやまりなされませ」
第二章 前線に散った人々〈開戦~昭和20年8月〉「ああ 戦死やあわれ」
第三章 敗れた国に殉じて〈敗戦前後〉「一死以て大罪を謝し奉る」
第四章 戦後の混乱のなかで〈昭和20年代〉「すべて精算カリ自殺」
第五章 政治の季節と高度成長〈昭和30~40年代〉「血と雨にワイシャツ濡れて」
第六章 大いなる終焉へ〈昭和50~60年代〉「音たえてさびし」
補論 平成の遺書を読む
著者等紹介
梯久美子[カケハシクミコ]
1961年熊本市生まれ。ノンフィクション作家。北海道大学文学部卒業。編集者を経て文筆業に入る。2006年、『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2017年、『狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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