出版社内容情報
ドストエフスキー作品の謎に最も迫った翻訳者・江川卓による魂の訳業、初文庫化。各巻に、訳者自身による詳細な注解を付す。〈巻末資料〉訳者解説
【目次】
内容説明
強欲で好色な父と、個性的な三人の息子たち。十九世紀ロシアを舞台に、神による人間の救済をめぐって、果てしなき議論が展開される。―世界文学史上の傑作と称される『カラマーゾフの兄弟』。その翻訳を、ドストエフスキー作品の謎に最も迫ったロシア文学者・江川卓が手がけた注解版、初文庫化(全四巻)。
著者等紹介
ドストエフスキー[ドストエフスキー]
1821年、モスクワ生まれ。医師の父と敬虔なキリスト教徒の母のもと育つ。46年、『貧しき人々』でデビュー。49年、空想社会主義サークルに参加したことを理由に逮捕。銃殺刑を命じられるも、執行直前に特赦を受け、シベリアに流刑。服役後、『死の家の記録』などで文筆活動に復帰。以降、『地下室の手記』『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』などの作品を発表。レフ・トルストイと並び十九世紀ロシア文学を代表する世界的作家と称される。『カラマーゾフの兄弟』完結直後の81年、病のため死去
江川卓[エガワタク]
1927年、東京生まれ。本名・馬場宏。父はロシア文学者の外村史郎。東京大学法学部卒。ロシア語は独学で始め、戦後、ソビエト文学の動向を紹介。また、ドストエフスキー、ソルジェニーツィン、パステルナークなどの翻訳で知られる。87年、『謎とき「罪と罰」』で読売文学賞(評論・伝記賞)受賞。2001年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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