出版社内容情報
忘れられない握り飯の味。貧しさのなかの美味と人情。生きる力が湧いてくる、味わい豊かな時代小説。名手が紡ぐ傑作短篇全八作品。
*収録作
蕎麦切おその(池波正太郎)/塩むすび(笹沢左保)/こはだの鮓(北原亞以子)/蟹(乙川優三郎)/鯉(岡本綺堂)/隠し味(土橋章宏)/うどん屋剣法(山手樹一郎)/四文の柏餅(田牧大和)
内容説明
忘れられない握り飯の味。貧しさのなかの美味と人情。料理の腕が切り拓く運命…。市井に生きる人々の哀歓を彩る、おいしい江戸のフルコース。生きる力が湧いてくる、味わい豊かな時代小説。池波正太郎から田牧大和まで、名手選りすぐりの全八作品。
著者等紹介
細谷正充[ホソヤマサミツ]
1963年、埼玉県生まれ。文芸評論家。歴史時代小説、ミステリーなどのエンターテインメント作品を中心に、書評、解説の執筆、アンソロジーの編者として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
123
蕎麦、塩むすび、こはだの鮓、丸蟹、鯉の洗肉、ふろふき大根、鍋焼きうどん、柏餅・・8名の作家の『食』をテーマに細谷正充さんが編んだ8作。どれも人情が絡んで味わい深い。もっと読んでいたいと思う読後感だった。2025/05/26
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
4
蕎麦切おその 池波正太郎/塩むすび 笹沢佐保/こはだの鮓 北原亞以子/蟹 乙川優三郎/鯉 岡本綺堂/隠し味 土橋章宏/うどん屋剣法 山手樹一郎/四文の柏餅 田牧大和 編・解説:細谷正光 タイトルどうりのアンソロジー。お節句だしと柏餅のタイトルに誘われて。考えれば柏餅食べたこと無かったので、これを機にチャレンジしよう。「こはだの鮓」は何度目かだが、こちらが年を重ねたからか、沁みた。名作と云われる訳だ。2025/05/10
まり
3
うどん屋の話が特に良かった。泣ける。2025/06/09