中公文庫<br> 猟奇歌―夢野久作歌集

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中公文庫
猟奇歌―夢野久作歌集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122076372
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C1192

出版社内容情報

美しくおぞましい調べが生み出す、得も言われぬ酩酊感。目眩がするほど薄暗い欲動の数々に、私はただ圧倒されていた。
〈幻惑の三十一文字はひたひたと悪夢のようにあなたを侵す〉
――梨(ホラー作家)

「猟奇歌」には、笑いと戦慄がつきまとっている。
――寺山修司

***

故郷・福岡で、のちに代表作となる幻魔怪奇探偵小説『ドグラ・マグラ』を執筆する合間――夢野久作が手帳に綴り、雑誌に発表した短歌連作「猟奇歌」。
発表以来、独自の言語感覚で静かに読者を魅了し続けてきたその本篇と、関連作品を初めてまとめた文庫オリジナル。
短歌史上、最も闇に満ちた一冊がここに。
〈巻末エッセイ〉寺山修司

***

何故に
草の芽生えは光りを慕ひ
心の芽生えは闇を恋ふのか

わが胸に邪悪の森あり
時折りに
啄木鳥の来てたゝきやまずも

【目次】
猟奇歌
[巻末資料]
日記より
参考作品
ナンセンス(随筆)

夢野久作の死と猟奇歌(吸血夢想男)
「猟奇歌からくり」――夢野久作という疑問符(寺山修司)

内容説明

“何故に/草の芽生えは光りを慕ひ/心の芽生えは闇を恋ふのか”。故郷・福岡で、のちに代表作となる幻魔怪奇探偵小説『ドグラ・マグラ』を執筆する合間―夢野久作が手帳に綴り、雑誌に寄稿し続けた短歌連作「猟奇歌」。一九二七~三五年の発表以来、静かに読者を魅了してきたその本篇と、関連作品を初めて一冊に。

目次

猟奇歌
資料

著者等紹介

夢野久作[ユメノキュウサク]
1889年、福岡県生まれ。本名・杉山直樹(のち泰道に改名)。父は国士・杉山茂丸。慶應義塾大学予科文学科中退後、家業として杉山農園を経営、「九州日報」記者などを経て、1926年、「あやかしの鼓」が「新青年」懸賞二位に入りデビュー。筆名は福岡の言葉で「夢のような、現実離れしたことを考えている人」の意。36年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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keroppi

61
「ドグラ・マグラ」を執筆する合間に手帳に綴っていたという。「殺すくらい 何でもない と思いつつ人ごみの中を 闊歩して行く」三十一文字から浮かび上がる恐怖と戦慄。心の中の邪悪なものを描き出す。一瞬ニヤッと笑う自分が怖くなる。夢野久作ならではの歌集である。2025/04/14

澤水月

5
「幽霊のやうに/まじめに永久に/人を咀(のろ)ふ事が出来たらばと思ふ」「今日からは/別人だぞと反り返る/それが昨日の俺だった/馬鹿……………」「囚人が/アハハと笑つてなぐられた/アハハと笑つて囚人が死んだ」etc…最高過ぎる!1ページ一首で字下げ工夫など見え。纏めて初の一冊、待ちのぞんでた(青空か、抄録か全集で覗いていた)。寺山修司の解説が大変に面白く更に嬉しい驚き、本人は猟奇趣味と正反対(右翼の大物の子だものなぁ)だとか他歌人の影響とか。これは芳林堂高田馬場店肝煎り刊行の日記も楽しみ2025/04/08

うさぎや

4
これぞ久作!となる歌の数々。【脳髄が二つ在つたらばと思ふ/考へてはならぬ/事を考へるため】2025/03/29

7010R

2
有名な『ドグラ・マグラ』の著者、夢野久作の短歌集。奇書とされる『ドグラ・マグラ』は理解できそうにないが、短歌集ならば楽しめるかもと思い手にとった。猟奇と笑いとナンセンスに溢れており、読んでいて異界に迷いこんでしまったような錯覚を覚えた。特に印象に残った歌は「この夫人をくびり殺して/捕はれてみたし/と思ふ応接室かな」「独り言を思はず云ふて/ハツとして/気味のわるさに/又一つ云ふ」「泣き濡れた/その美しい未亡人が/便所の中でニコニコしている」「俺一人が山に登つてゐるうちに世界が津浪で滅びればよい」など……。2025/05/04

ishii.mg

1
歌集なので一気読み。 殺すくらゐ何でもない  と思ひつつ人ごみの中を  闊歩して行く 満洲で人を斬ったと微笑して 肥えふとりたる友の帰り来る 真鍮のイーコン像から 蝋細工のレニンの死体へ 迷信転向2025/04/06

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