出版社内容情報
網膜剥離の手術の後、目の疲れと視力の低下で、読書にも原稿執筆にも支障が出る毎日。
入院生活のせいで習慣になった早起きと、それに伴うテレビ視聴に、繊細な言語感覚がおびやかされ……。
初文庫化も含む、日々のあれこれ完結編。
〈解説〉小山田浩子
内容説明
網膜剥離の手術後、視力の低下で小説執筆にも支障が出る日々。だが、周囲は新型インフルエンザの流行とマスク不足、サッカーW杯と日本チームへの過剰な熱狂で喧しい…。あの時の、あの空気を的確にとらえ、大きいことだけでなく、ささやかだけれど見逃せない事象まで、鋭く批評する名エッセイ、初文庫化を含む完結編。
目次
繰り言(老いの)日記
備忘日記1
備忘日記2
備忘日記3
備忘日記、あるいはクタクタ日記
カルティエかシチズンか、あるいは、トカゲは腕時計を首にはめるか
「秘宝」を見に街へ、
夏の思い出1
もう、すでに冬のはじまり
師走日記
時のなかの言葉1
時のなかの言葉2
嘘つきと忘れっぽい天使たち1
嘘つきと忘れっぽい天使たち2
時間と時代にずれる、あるいは古びる1
時間と時代にずれる、あるいは古びる2
楽しい仕事
その他、いろいろ
おやじたち、娘たち、
娘たち、母たち、〔ほか〕
著者等紹介
金井美恵子[カナイミエコ]
1947年、群馬県高崎市生まれ。67年、「愛の生活」でデビュー、現代詩手帖賞受賞。79年、『プラトン的恋愛』で泉鏡花文学賞、88年、『タマや』で女流文学賞、2018年、『カストロの尻』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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阿部義彦
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