出版社内容情報
住まい探しは、生き方探し。
近藤麻琴36歳、賃貸仲介部門勤務。行きつけの店で愚痴っても、あなたのお部屋、みつけます!
近藤麻琴は、大手不動産会社「グリーンホーム」の賃貸仲介部門に勤めて14年。中堅どころとして仕事にも慣れ、年若い部下と「昭和」から抜けきれない上司に挟まれながら、譲れない条件だらけのお客さま相手に「そんな部屋はない!」と内心叫びながら奮闘する毎日。
息抜きは、親友の仲島恵が店主を務める居酒屋『慈雨』や、風変わりなマスターがいるバー『LR』に仕事帰りに立ち寄って、美味しいお酒と料理を楽しむこと。
人生の節目に立ち、住まいを探すお客さまを通して、自身の人生についても迷い、考える麻琴。長く付き合う恋人と結婚するのかしないのか、子どもはどうする? 仕事はーー?〈文庫書下ろし〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
26
大手不動産会社の賃貸仲介部門に勤めて14年目の近藤麻琴。中堅どころとして仕事にも慣れ、住まいを探すお客さまを通して自身の人生についても迷い考えていくお仕事小説。年若い部下と「昭和」から抜けきれない上司に挟まれながら、条件にうるさい老夫婦、夫の部屋探しと妻からの相談、妻が友人のアドバイスに振り回される夫婦といった客の部屋探しを提案していく一方、長く付き合ってきた恋人と結婚するのかを考えていく展開で、プロポーズの気配から消極的になっていった結末は少しモヤりましたが、こういうこともよくあるのかもしれないですね。2025/05/15
nyanco
22
秋山さんの文庫書下ろしのお仕事小説、読みやすく面白かったです。 大手不動産会社の賃貸仲介部門に勤めて14年の近藤麻琴。 後輩もいる中堅の立場、仕事には熟練しているし、面白さも感じている。 そんな部屋ありません!と言いたくなるような客の難題に応えるべく日々奮闘。 そんな疲れを癒してくれる居酒屋『慈雨』、バー『LR』。 美味しい食べ物が出てきて、人とのつながり、料理がモチーフにされているのも秋川さんらしい。 →続2025/04/20
ぶんぶん
2
netgalleyにて読了 2025/04/23