出版社内容情報
あの夜、ミミはどこからはいりこんできたんだろう――。
パンパン狩りから逃げてきた耳の不自由な女性との純愛「ミミのこと」。
戦災孤児を集めて暮らす「浪曲師朝日丸の話」。
米軍の研究所で働く男のある一日「自動巻時計の一日」。
戦後の混乱期を生きる人々を、鋭くも温かい筆致で描いた直木賞受賞作・候補作全三篇を初集成。〈解説〉滝口悠生
内容説明
あの夜、ミミはどこからはいりこんできたんだろう―。パンパン狩りから逃げてきた耳の不自由な女性との純愛「ミミのこと」。戦災孤児を集めて暮らす「浪曲師朝日丸の話」。上記の直木賞受賞作に候補作「自動巻時計の一日」を併せて収める。戦後の混乱期を生きる人々を、鋭くも温かい筆致で描いた全三篇を一冊にした初の作品集。
著者等紹介
田中小実昌[タナカコミマサ]
1925年、東京生まれ。小説家・翻訳家。東京大学文学部哲学科中退。79年、「浪曲師朝日丸の話」「ミミのこと」で直木賞を、『ポロポロ』で谷崎潤一郎賞を受賞。2000年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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