ガルシア・ロルカと三島由紀夫―二十世紀二つの伝説

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ガルシア・ロルカと三島由紀夫―二十世紀二つの伝説

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  • サイズ A5判/ページ数 381,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784336056245
  • NDC分類 961
  • Cコード C0098

出版社内容情報

20世紀における二つの詩的な伝説、ロルカと三島。両者の作品を通じ、東洋と西洋との文化的出会いの地平を切り拓かんとする試み。

20世紀における二つの詩的な伝説、ガルシア・ロルカと三島由紀夫。両作家の作品の比較検討を通じ、その類似点の追究、知られざる文学的側面の発見、東洋と西洋における文化的出会いの地平の開拓、その伝説としての解明を試みた画期的論考。

序章 ロミオとジュリエットの薔薇
第一章 ガルシア・ロルカの作品世界に投影された日本文化と俳句
  1 ロルカの作品世界に投影された東洋世界と日本文化
  2 日本をめぐる二つの友情 ミゲル・ピサロと中山幸一
  3 一九二〇年代スペインにおける俳句の流行
  4 青年期の詩作における俳句の影響
  5 『タマリット詩集』(一九三六)における俳句の影響
  6 ロルカが抱いた俳句の概念
  7 日本文化をモティーフにしたロルカデッサン
第二章 三島由紀夫 スペイン文化と文学への憧れ
  1 三島 スペイン文化への接近
  2 スペイン語の響きへの愛着
  3 三島とディエス・デル・コラールの出会い
  4 三島とオルテガ・イ・ガセット
  5 三島とスペイン建築
  6 三島とスペイン絵画
  7 三島とフラメンコ
  8 三島と闘牛
  9 三島と二つのスペイン人気質――カルメンとドン・フアン――
  10 三島とドン・キホーテ
  11 三島とロルカ文学
  12 スペイン文化の不死性への憧れ
第三章 仮面の神秘
  1 『観客』(一九三〇)
  2 仮面の諸機能
  3 両義的な記号としての仮面――隠蔽と暴露――
  4 仮面の諸相
  5 慣例社会を表象する仮面としての女性登場人物
  6 変身を促す仮面
  7 演劇の仮面
  8 魔術的かつ神秘的な仮面
  9 重ね合わされた仮面
  10 永遠の仮面とその神秘
第四章 聖セバスチャンの伝説
  1 聖セバスチャンの伝説
  2 聖画としての聖セバスチャン
  3 スペイン黄金世紀演劇における聖セバスチャン
  4 二十世紀文学における聖セバスチャン
  5 二十世紀における聖セバスチャンの図像
  6 同性愛を表象する図像としての聖セバスチャン
  7 同性愛を表象する図像としての水夫
  8 同性愛を表象する記号としての白手袋
  9 サド・マゾヒズムを表象する図像としての聖セバスチャン
  10 作品世界内に見られる聖セバスチャン的な登場人物
  11 二十世紀における聖セバスチャンの伝説
第五章 夢が創造する時間の伝説
  1 二十世紀文学と時間論
  2 『五年経ったら』(一九三一)
  3 『近代能楽集』(一九五六)
  4 演劇装置としての夢
  5 フロイトの精神分析理論の影響
  6 〈不可能の愛〉を表象する記号としての二つの扇
  7 二十世紀における非人間化された世界
  8 待つことに恋する女性たち
  9 時間の経過と待つ行為の関係
  10 円環する時間
  11 時計を媒介とする年代順的・直線的な時間の破壊
  12 一瞬と永遠の交差
  13 存在の不安定感と二十世紀の孤独
  14 伝統と現代の融合
  15 夢によって創造された詩的な時間の伝説
第六章 男性不在の伝説と女性の自由
  1 『ベルナルダ・アルバの家』(一九三六)
  2 『サド侯爵夫人』(一九六五)とスペイン
  3 フェミニズム演劇批評
  4 家族劇
  5 女性の小宇宙
  6 数学的体系
  7 ラシーヌ風古典劇作法
  8 女性の声の対位法
  9 母親
  10 自由と反逆を表象する娘たち
  11 劇的状況
  12 積木の理念
  13 母親の小宇宙を表象する舞台空間
  14 唯一の男性をめぐる娘たちの争い
  15 女中の役割
  16 伝統と現代の融合
  17 不在の男性の詩的な伝説
  18 女性の自由
最終章 二十世紀 二つの伝説
  1 性の問題
  2 残酷さ
  3 近現代における男女関係の破壊
  4 フロイトの精神分析理論の影響
  5 映画
  6 年代順的・直線的な時間への反逆
  7 世界解釈
  8 非人間化された世界
  9 不条理性
  10 男女間におけるコミュニケーションの不在
  11 存在の不安定感
  12 二十世紀の孤独
  13 現実批判
  14 虚無と空虚
  15 伝統と現代の融合
  16 再生の文学
  17 二十世紀世界文学
  18 二十世紀 二つの詩的な伝説

付録 ガルシア・ロルカと日本 資料と作品集
  付録一 「仏陀(BUDDHA)」(一九一八)
  付録二 「ミゲル・ピサーロ!」
  付録三 「母を祝う俳諧」「俳諧についての覚書」「俳諧についての批評」
  付録四 スペイン語に翻訳された三島由紀夫の作品一覧
  付録五 三島由紀夫が所有したスペイン文学及び文化に関する蔵書一覧
  付録六 三島由紀夫が愛蔵した『ロルカ選集 全三巻』(一九五八)の内容
  付録七 スペイン・バルセロナにおける『サド侯爵夫人』の初演記録(一九八六)
  付録八 スペイン・マドリッドにおける『サド侯爵夫人』の初演記録(一九八七)
引用文献一覧
図版出典
あとがき
主要書名・論文名・雑誌名・新聞名・作品名索引
人名索引

【著者紹介】
1976年兵庫県生まれ。関西外国語大学スペイン語学科卒業。スペイン国立サラマンカ大学大学院博士課程修了。スペイン国立サラマンカ大学文学博士。現在、関西外国語大学非常勤講師。専攻、スペイン近現代演劇、比較文学。主な論文に「記号論の視座から読むミウラ演劇のユーモア」(『イスパニカ』54号、2010年)、「スペイン映画『靴に恋して』(2002)における衣服の意味作用」(『関西外国語大学研究論集』93号、2011年)などがある。

内容説明

詩的伝説はいかにして生まれたのか。生涯と作品の謎に迫る。両作家の作品の比較検討を通じ、類似点の追求、知られざる文学的側面の発見、東洋と西洋における文化的出会いの地平の開拓、伝説としての解明を試みた、気鋭による論考。

目次

序章 ロミオとジュリエットの薔薇
第1章 ガルシア・ロルカの作品世界に投影された日本文化と俳句
第2章 三島由紀夫スペイン文化と文学への憧れ
第3章 仮面の神秘
第4章 聖セバスチャンの伝説
第5章 夢が創造する時間の伝説
第6章 男性不在の伝説と女性の自由
最終章 二十世紀二つの伝説

著者等紹介

小阪知弘[コサカトモヒロ]
1976年兵庫県生まれ。関西外国語大学スペイン語学科卒業。スペイン国立サラマンカ大学大学院博士課程修了。スペイン国立サラマンカ大学文学博士(Doctor en filologia hisp´anica por la Universidad de Salamanca)。現在、関西外国語大学非常勤講師。専攻、スペイン近現代演劇、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。