出版社内容情報
私にとって能登は、やさしい土地だった――。
二月の能登に降り立った作家が出逢ったのは、話したがりで優しい人々と、土地がもつ豊かな歴史。
海女、漁師、賑わう朝市。不思議な伝承に彩られた集落の祭り。
著者の旅路とともに能登半島に魅了される小さな旅行記。
渡島半島から函館を巡る『津軽海峡を越えて』を併録。
内容説明
私にとって能登は、やさしい土地だった―。旅のなかで作家が出会ったのは、話したがりでやさしい人々と、土地が持つ豊かな歴史。一九八〇年代の石川県・能登をめぐる「能登早春紀行」と、北海道・函館から渡島を取材した「津軽海峡を越えて」。二つの半島を訪ね綴った二作品を収録する、光あふれる旅行記。
目次
第一部 能登早春紀行(雪雷 能登・志雄町;潮しぶき 能登・羽咋市;風待港 外浦・富来町福浦;千浦の又次 外浦・富来町赤崎;栗ひろい 外浦・富来町富来 ほか)
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著者等紹介
森崎和江[モリサキカズエ]
1927年朝鮮大邱生まれ。詩人、作家。十七歳で単身九州へ渡り、47年、福岡県立女専を卒業。50年、詩誌『母音』同人となる。58年、筑豊の炭坑町に転居し、谷川雁、上野英信らとサークル交流誌『サークル村』を創刊、59年、女性交流誌『無名通信』を刊行。詩集に『ささ笛ひとつ』『地球の祈り』など。2022年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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