出版社内容情報
ヴァイオリン教室に通う児童が白昼、忽然と消えた。児童が有名企業の社長令嬢であるため、警視庁は誘拐事件と判断、捜査本部を設置。音楽隊志望の鳴海桜子刑事と、捜査一課の音喜多弦も捜査を開始する。誘拐現場と容疑者の特定に成功し、表舞台から消えた音楽家を追う二人。だがそれは、もうひとつの犯罪と、桜子の父へと繋がり――。書き下ろし
内容説明
ヴァイオリン教室に通う児童が白昼、忽然と消えた。児童が有名企業の社長令嬢であるため、警視庁は誘拐事件と判断、捜査本部を設置。音楽隊志望の鳴海桜子刑事と、捜査一課の音喜多弦も捜査を開始する。誘拐現場と容疑者の特定に成功し、表舞台から消えた音楽家を追う二人。だがそれは、別の犯罪と、桜子の父へと繋がり―。
著者等紹介
佐藤青南[サトウセイナン]
1975年長崎県生まれ。「ある少女にまつわる殺人の告白」で第九回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、2011年同作でデビュー。16年に『白バイガール』で第二回神奈川本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei302
43
音喜多・鳴海シリーズ4作目。音楽隊を希望して警察官になった歌姫・鳴海桜子。絶対音感に加え、優れた観察眼と洞察力の持ち主。それらは、相貌失認という神経障害をカバーするために身についた能力だと思う。バブル時代の土地神話と別荘地開発に呆れた。道路と2㍍接してないと建替えもできないなんて。荒廃する一方ですね。声帯は筋肉なんだから使わないと衰える…。刺さりました。2024/09/11
森オサム
41
音喜多&鳴海シリーズ四作目。今作は過去三作とはタイトルの雰囲気や表紙のイラストも全然変わり、結構テコ入れして来た感じでした。作中に出ないセリフを帯に使うなど苦労が偲ばれますが、内容は残念ながらシリーズ中ではイマイチかな。事件は少女誘拐、監禁と言う卑劣な物ですが、実は過去にも同様の事件が起きており因果はめぐっていた…、と言う感じの話。各章の初めがインタールードみたいになってそれでミスリードしている構成ですが、どうも練り込み不足に思えたし、眠れる森の設定も余りに荒唐無稽だった。好きなシリーズなので次作に期待。2025/04/17
坂城 弥生
35
シリーズ第四弾。桜子の父親登場で彼女の音楽に対する迷いみたいなものが見えたように思った。2024/10/09
ren5000
33
シリーズ4作目。今回が1番ミステリー色が薄めで気持ち悪い事件だった。途中途中で変なミスリードが入るのでちょっと混乱して物語に入り込み難かった。でも鳴海の父親との再会などシリーズで読んでるものとしては彼女の心の成長などが垣間見れて嬉しい。次の鳴海と音喜多の活躍を楽しみにしています。2025/03/14
きさらぎ
23
気持ち悪い事件だった。動機も理解できないし。でも音喜多とのペアがうまくかみ合うようになりいい感じ。桜子の父との25年ぶりの対面は、興味深かったが意外に普通な感じだった。(父親はそんなにひどい人でもない気がした) 音楽が好きで類まれなる才能があったとしても、別の道を選ぶ自由(才能を生かさない自由)もある。桜子の歌声に感動しながらも、彼女の刑事としてのセンスも認めている音喜多は良き理解者。二人の活躍をもっと見たい。2024/12/01
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