出版社内容情報
直木賞作家・今村翔吾を作った真田家傑作選7編
信濃の土豪から身を立て、武田信玄の幕下で名を揚げ、主家滅亡後に大名として自立。関ヶ原では昌幸と次男信繁(幸村)が西軍、長男信幸(のち信之)が東軍と袂を分かったのが功を奏し、戦後、徳川家康の下で信幸が九万石を得る。そして大坂の陣では――。
『真田太平記』を読んで作家となり、真田愛溢れる歴史巨編『幸村を討て』を著した直木賞作家が、敬愛する泰斗が真田家の波瀾万丈を綴った珠玉短編から選りすぐった傑作選。
〈編者解説〉今村翔吾
内容説明
信濃の土豪から身を立て、武田信玄の下で名を揚げ、主家滅亡後に自立。関ヶ原では昌幸と次男信繁(幸村)が西軍につくも、長男信幸が東軍についたのが功を奏し、戦後、徳川家康の下で九万石を得る。そして大坂の陣では―。敬愛する泰斗が真田家の波瀾万丈を描いた珠玉短編から、直木賞作家が選りすぐった傑作選。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けやき
52
真田家に関するアンソロジーを今村翔吾が編む。昌幸が、信之が、幸村が、真田の侍大将が、くノ一が…。大御所の作品ばかりでそれぞれ楽しませてもらいました。海音寺潮五郎「真田昌幸」、山本周五郎「忍緒」、柴田錬三郎「三好清海入道」、井上靖「むしろの差物」、山田風太郎「忍法『くノ一化粧』」、司馬遼太郎「軍師二人」、池波正太郎「信濃大名記」の7編。司馬作品、池波作品がよく、また山本周五郎の「忍緒」がお気に入り。2024/08/21
アルピニア
48
「真田に影響を受けて作家になった」と自認する今村氏が選んだ七編。錚々たるメンバーの作品であるばかりでなく、内容も実に様々。正統派の列伝もの、真正面から合戦を描いたもの、留守を守る小松殿の戦いを描いたもの、裏の忍びの戦いを描いたもの、関ケ原後の家を存続をかけた闘いを描いたもの等々。今村氏は真田ものをまさに読み漁ったのだろうなと感じるチョイスだった。編者解説も真田愛に溢れていて思わずニンマリしてしまった。 2024/09/15
ポチ
42
小学校5年生の時に読んだ真田太平記に惹かれてから作家として真田愛溢れる作品を出している今村さんが選んだ、真田家に関する著名な作家の作品7話。どれも味がある作品だ。2024/08/30
よこたん
38
“幸村は、思ったにちがいない。べつに不人情でもなく、又兵衛という軍略家をそれにふさわしい好みの戦場で死なせ、自分という軍略家もまた、その軍略が正当と思う場所で、死所を得たい。(司馬遼󠄁太郎「軍師二人」より)” 今村さんが大好きな真田家の豪華作家陣アンソロジー。私も大好きな「軍師二人」が入っていて嬉しい限り。なんだか『幸村を討て』の答え合わせを読んでいるような気分に。どんだけ好きやねん。ずっと読んでみたかった海音寺潮五郎は、予想以上に文体に苦戦。その反対に柴田錬三郎と山田風太郎はやわらかく読みやすかった。2024/09/28
つーこ
31
歴史小説家の大御所7人の真田家にまつわる短編集。語り口や真田を見る方向などそれぞれ違ってどれも面白い。だけど今村翔吾と同じく真田好きの私としては、小説を読むだけじゃ物足りない。できれば語り合いたい!2024/10/26
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