出版社内容情報
空を中心とするとき、統合するものを決定すべき、決定的な戦いを避けることができる。それは対立するものの共存を許すモデルである――日本人の心理を、中空を保って均衡し合う構造とし、西欧の中心へと統合する心理構造との対比で論じる。関連論考「日本神話の中空構造」、吉田敦彦との対談「神話と日本人」を増補。〈解説〉吉田敦彦/河合俊雄
(目次より)
Ⅰ
神話的知の復権
『古事記』神話における中空構造
中空構造日本の危機
Ⅱ
昔話の心理学的研究
民話と幻想
「うさぎ穴」の意味するもの
日本昔話の心理学的解明
Ⅲ
現代青年の感性
象徴としての近親相姦
家庭教育の現代的意義
偽英雄を生み出した「神話」
フィリピン人の母性原理
あとがき
旧版解説(吉田敦彦)
*
日本神話にみる意思決定
巻末対談「神話と日本人」河合隼雄×吉田敦彦
増補新版解説(河合俊雄)
内容説明
空を中心とするとき、統合するものを決定すべき、決定的な戦いを避けることができる。それは対立するものの共存を許すモデルである―日本人の心理を中空を保って均衡し合う構造とし、西欧の中心へと統合する心理構造との対比で論じる。関連論考「日本神話にみる意思決定」、吉田敦彦との対談「神話と日本人」を増補。
目次
1(神話的知の復権;『古事記』神話における中空構造;中空構造日本の危機)
2(昔話の心理学的研究;民話と幻想;「うさぎ穴」の意味するもの;日本昔話の心理学的解明)
3(現代青年の感性;象徴としての近親相姦;家庭教育の現代的意義;偽英雄を生み出した「神話」;フィリピン人の母性原理)
著者等紹介
河合隼雄[カワイハヤオ]
1928(昭和3)年、兵庫県に生まれる。52年、京都大学理学部卒業。スイスのユング研究所に留学し、65年、ユング派精神分析医の資格を取得。京都大学教育学部教授、国際日本文化研究センター所長、文化庁長官を歴任。2007(平成19)年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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