出版社内容情報
「男子たるものかくあるべし」。現代社会で共有される理想の男性像は、どのように成立し、いかにしてナショナリズムの主要素となったか。騎士道精神の継承、ギリシア的美の礼讃、体操の普及と肉体美の称揚、男性同盟と戦争、そしてナチスによるユダヤ人・同性愛者迫害――。近代社会の成立から二〇世紀末までを射程に描く〈男らしさ〉の近現代史。
内容説明
「男子たるものかくあるべし」。現代社会で共有される理想の男性像は、いかに成立し、ナショナリズムの主要素となったのか。騎士道精神の継承、ギリシア的美の礼賛、体操の普及と肉体美の称揚、男性同盟と戦争、そしてナチスによるユダヤ人・同性愛者の迫害へ―。近代社会の成立から二〇世紀末までを射程に描く“男らしさ”の近現代史。
目次
第1章 序論―男らしさのステレオタイプ
第2章 男らしい美の規準設定
第3章 男らしい美への到達方法
第4章 対抗的タイプ
第5章 デカダンス―男らしさの危機
第6章 戦士と社会主義者
第7章 男たちの標準的な社会
第8章 ファシズムの新しい男性
第9章 新しい男らしさに向けて?
著者等紹介
モッセ,ジョージ・L.[モッセ,ジョージL.] [Mosse,George L.]
1918年、ベルリンに生まれる。歴史学者、専門はドイツ社会史。33年第三帝国成立にともないユダヤ人のモッセ一家は国外へ脱出。スイス、フランスを経てイギリスへ移住。39年一家でアメリカへ移住。46年ハーバード大学で博士号取得。その後ウィスコンシン大学、ヘブライ大学で長く教鞭を執った。99年没
細谷実[ホソヤマコト]
1957年生まれ。関東学院大学教授。専門は哲学・ジェンダー論・男性学
小玉亮子[コダマリョウコ]
1960年生まれ。お茶の水女子大学基幹研究院教授。専門は教育学・子ども社会学
海妻径子[カイズマケイコ]
1968年生まれ。岩手大学教授。専門はジェンダー研究・家族関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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