出版社内容情報
ムカゴにシメジに……カックイまで!
どうりで山のいい香りっこがすっと思ってました。
青森県南に座す葵岳。その登山口にあるレストランでは春夏秋冬、様々な事情を抱えるお客様が訪れる。彼らを迎えるのは都会で修業したイケメンオーナー・登磨と、おっちょこちょいで、すっとこどっこいな店員の美玖。彼女の接客は時に奇跡を起こすのだが、美玖自身にもこの山と店の料理にこだわる理由があって……。
青森のご当地食材がじゅわっと染み入る、絶品&感動お料理小説。
『山の上のランチタイム』改題
内容説明
青森県南に座す葵岳。その登山口にあるレストランでは春夏秋冬、様々な事情を抱えるお客様が訪れる。彼らを迎えるのは都会で修業したイケメンオーナー・登磨と、おっちょこちょいで、すっとこどっこいな店員の美玖。彼女の接客は時に奇跡を起こすのだが、美玖自身にもこの山と店の料理にこだわる理由があって…。『山の上のランチタイム』改題。
著者等紹介
〓森美由紀[タカモリミユキ]
1980年生まれ。青森県出身。2014年『ジャパン・ディグニティ』で産業編集センター出版部主催の第一回暮らしの小説大賞を受賞。同作は「バカ塗りの娘」として、2023年に映画化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
荒川叶
16
山のものをふんだんにつかった料理はどれも美味しそう。 主人公の過去は辛いけど、今は沢山の人が見守ってくれてる。これからも山とレストランで様々な出来事を通して幸せになってほしい。2024/03/02
Nao Funasoko
11
所々文章的にしっくりと理解しにくかったり、登場人物がうまい具合に脳内再生されなかったり、極めつけは登磨と瑛太がどっちがどっち??となってしまったりもしたが、わざとらしく伏せられていた疑問が明かされるにつれてようやく読書リズムが整ってきた感じで読了。続巻も引き続き楽しませてもらおう。 蛇足ながら、読み始めてすぐに葵岳をYAMAPで検索するも該当なし。なんだ、想像上の山だったのかと読了後にモデルとなった山を探してみようと思っていたら「あとがき」であっさりモデルとなった山が示されていた。残念。(笑)2024/04/17
陽ちゃん
11
山頂にあるレストランのお話かと思ったら、青森県南にある葵岳の登山口にあるレストランが舞台でした。店のイケメンオーナー登磨にぞっこんの店員美玖ですが、おっちょこちょいでしょっちゅう失敗をしていますが、登磨や彼の甥っ子の瑛太、お客さんたちに助けられながら毎日楽しく過ごしていますが…。葵岳にまつわる辛い過去に向き合って、前向きに進んでいこうとしている美玖にエールを送ります。2024/03/27
みにみに
7
葵岳の登山口にあるレストランで働く美玖。すっとこどっこいだけどいつも笑顔でお客さんのことを考えた染み入るような優しい接客は人に笑顔をもたらす。そんな美玖や周辺の人々の背景もなかなかにキツいのだけど、絶品料理と彼女のおっちょこちょいや妄想でその重さが見事に相殺されていて読みやすい。でも大切な人を失った後の人生をどう乗り越えて過ごすかはそう簡単に答えの出ない命題だと思う。店長の登磨も悪くないけど甥っ子中学生の瑛太君と美玖の悩みにズバズバ言ってくれる理恵が好きだなぁ。とりあえず塩むすび食べさせてください!2024/02/27
水さん
3
山の上のレストランなら料理以外にも魅力があって美味しいでしょうね。行ってみたい憧れがあります。2024/04/07