中公文庫<br> カストロの尻

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中公文庫
カストロの尻

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122074811
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

ある本の一部から揺り動かされる記憶をたどり、つぎつぎと別の本のページをめくるうち、自分の記憶が間違っていたことに気づくと同時に、まだ読んではいなかったページの中から眠っていた記憶がよびさまされる……。無数の記憶が重なり合い、コラージュされ、織りなされた11の小説とエッセイ。巻末にエッセイ「50年、30年、70歳、30万円」を付す。〈解説〉堀 千晶

内容説明

ある本の一部から揺り動かされた記憶をたどって、別の本のページをめくるうち、眠っていた新たな記憶がよびさまされる…。さまざまな記憶の断片が、岡上淑子のコラージュ作品と響き合い、生み出された、十一の物語と批評。単行本版に、エッセイ、書き下ろし付記を増補。芸術選奨文部科学大臣賞受賞作。

目次

「この人を見よ」あるいは、ボヴァリー夫人も私だ/破船
昇天
呼び声、もしくはサンザシ
シテール島への、
「胡同の素馨」
廃墟の旋律
雷鳴の湾―王女、あるいはMiscellany
雷明の湾―Incident
「孤独の讃歌」あるいは、カストロの尻
カストロの尻―Miscellany
小さな女の子のいっぱいになった膀胱について

著者等紹介

金井美恵子[カナイミエコ]
1947年、群馬県高崎市生まれ。67年、「愛の生活」でデビュー、現代詩手帖賞受賞。79年、『プラトン的恋愛』で泉鏡花文学賞、88年、『タマや』で女流文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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阿部義彦

19
図書館でしか見掛けることの少ない金井美恵子さん、文庫化二冊目です、前回は猫エッセイ(『迷い猫あずかってます』)でした、最近の中公文庫は私の中で株が上がってます、ちくま、河出に継ぐ第三の熱烈会社になりつつあります。二つのエッセイ(評伝?)に挟まれた小説たち、まず橋本治など頭の良い人特有の修飾語の連なりと()と―に限りなく挟まれた牛のヨダレの如く長いセンテンスには慣れが必要。ほぼ意識の流れの様に虚ろう描写、どの小説とも違います。岡上淑子さんの写真をきっかけに繋ぎ合わせた即興的物語で作者自身も登場。嫌いじゃない2024/03/20

rinakko

8
再読。堪能した。とりわけ好きなのは、「呼び声、もしくはサンザシ」と「『胡同(フートン)の素馨(ジャスミン)』」「廃墟の旋律」、そして表題作。岡上淑子のフォト・コラージュ作品に揺曳されたイメージの連なりに引きこまれる。まるで… “フランスの香水の小さなガラス瓶” ── “いわば香りのミイラが箱の中から微かにゆらいで立ちのぼる”。白樺派の特権意識について書かれた、「小さな女の子のいっぱいになった膀胱について」も面白かった。小さな森茉莉(というか森娘!)とパッパがちらっと出てくる。2024/03/18

Ryo0809

2
短編とエッセイ。どのような連想なのか、行けども尽きない森のなかを彷徨するかのような、あるいは次々に扉を開いてゆくような世界。エロチックで、猥雑で、懐古的で、前衛的で、精神は気高い。変幻自在だ。幻惑されること間違いなし。揺蕩うしかない。2024/04/08

jam

1
永遠に続く連想のような、でもその中で確かに物語は進んでいて、でも物語の筋は本当はどうでもよく、ただこの流れるような文体の中に永遠に沈んでいたくなるような作品。2024/03/30

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