出版社内容情報
文政六年、いじめに耐えかねた西丸御書院番二番組の新参・松平外記が三名の古参を城中で斬り殺す大事件、いわゆる「千代田の刃傷」が起きた。幕閣が混乱する中、二百二十五石の小旗本で無役の小普請組・北条志真佑は、番士を一新し再編成された二番組に抜擢され、妹の幸や叔父の相模八左衛門とともに喜んでいた。上泉新陰流を使い、十一代将軍徳川家斉の世子・家慶の力にならんと腕を撫す志真佑だったが……。待望の新シリーズ始動!
【目次】
第一章 騒動の後始末
第二章 役付の誉れ
第三章 城中規律
第四章 恨の根
第五章 盾の意味
内容説明
書院番の新参がいじめに耐えかね、三名の古参を斬り殺す刃傷事件が起きた。二百二十五石の小旗本で無役の北条志真佑は、番士を一新し再編された組に抜擢され、妹の幸や叔父の相模八左衛門とともに喜んでいた。上泉新陰流を使い、十一代将軍徳川家斉の世子・家慶の力にならんと腕を撫す志真佑だったが…。新シリーズ始動!
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。97年小説CLUB新人賞佳作。2001年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。10年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。22年「百万石の留守居役」シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
50
上田秀人さんの新シリーズです。北条志真佑(しますけ)は、旗本二百二十五石、上泉新陰流の遣いてで北条家当主です。七年前に家督を継いだときに小普請組へ編入され、それからずっと無役です。やっと書院番士として出仕が決まった。妹の幸(みゆき)17才と二人暮らしてある。妹を嫁にやるためにも、自身の嫁を迎えるためにも出世をしなければならない。2024/10/03
Atsushi Kobayashi
22
ちょっと期待したのですが、やはり脱線が多くて、ちょっと残念。 展開も、なんとなく読めてきてしまいました。。残念2024/02/29
むつこ
17
新シリーズということもあり、主人公の動きが弱く、話が進まない感じ。次作から展開していくのかな。2024/05/24
ガットウ
16
★★★★4.0点。わかりやすいタイトルが良いですね。今後に期待できそう。2024/04/01
しぇるぱ
2
時は十一代将軍徳川家斉の時代。主人公北条志真佑(しますけ)は旗本で二百二十五石、小普請組所属なのだ。西の丸書院番で狼藉があった。何人か人死にが出て補充があった。北条志真佑は選抜された。将軍家家斉の世子は徳川家慶、世子家慶は将軍家斉の代参で寛永寺に向かった。その途中、浪人の集団に襲撃された。北条志真佑は世子の駕籠脇を守り、世子の目に留まった。浪人を襲撃させたのは将軍家斉なのだ。キーになるのが悪役です。親である将軍というのが世子側からのラスボスです。同僚先輩で憎まれ役が出ないと沸き立ちませんが、次巻からでしょ2024/06/16
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