中公文庫<br> そこにある山―人が一線を越えるとき

個数:
電子版価格
¥902
  • 電子版あり

中公文庫
そこにある山―人が一線を越えるとき

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年06月04日 04時29分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122074521
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

「なぜ本書が、(中略)かような一大傑作論考として結実したのかといえば、それは結婚が全部悪いのである。」(あとがきより)

「どうして結婚したんですか?」
「どうして結婚したんですか?」
デリカシーに欠けた、無配慮で苛立たしいこの“愚問”がもたらしたのは、人はなぜ冒険するのかという「最大の実存上の謎」への偉大な洞察だった。
43歳をすぎ「人生が下り坂に入った」と自覚する著者が、探検家としての思考の遍歴を網羅した傑作エッセイがついに文庫化。
〈解説〉仲野徹(生命科学者)

目次
序 章 結婚の理由を問うのはなぜ愚問なのか
第一章 テクノロジーと世界疎外――関わること その一
第二章 知るとは何か――関わること その二
第三章 本質的な存在であること(二〇一九年冬の報告)――関わること その三
第四章 漂泊という〈思いつき〉――事態について その一
第五章 人はなぜ山に登るのか――事態について その二
終 章 人生の固有度と自由

※文庫化にともない、『そこにある山 結婚と冒険について』から『そこにある山 人が一線を越えるとき』に改題しました。

内容説明

「どうして結婚したんですか?」デリカシーに欠けた、無配慮で苛立たしいこの“愚問”がもたらしたのは、人はなぜ冒険するのかという「最大の実存上の謎」への偉大な洞察だった。43歳をすぎ「人生が下り坂に入った」と自覚する著者が、探検家としての思考の遍歴を網羅した傑作エッセイ。

目次

序章 結婚の理由を問うのはなぜ愚問なのか
第1章 テクノロジーと世界疎外―関わること その1
第2章 知るとは何か―関わること その2
第3章 本質的な存在であること(二〇一九年冬の報告)―関わること その3
第4章 漂泊という“思いつき”―事態について その1
第5章 人はなぜ山に登るのか―事態について その2
終章 人生の固有度と自由

著者等紹介

角幡唯介[カクハタユウスケ]
1976年北海道生まれ。作家、探検家、極地旅行家。早稲田大学政治経済学部卒業。大学在学中は探検部に所属。2010年に上梓した『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞。12年『雪男は向こうからやって来た』で新田次郎文学賞、13年『アグルーカの行方』で講談社ノンフィクション賞、15年『探検家の日々本本』で毎日出版文化賞書評賞、18年には『極夜行』で本屋大賞2018年ノンフィクション本大賞、大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

活字スキー

18
【なぜ本書が、斬新な概念を駆使しつつ、その実存的動態に迫る一大傑作論考として結実したのかといえば、それは結婚が全部悪いのである】寒い季節になると、極北の冒険野郎カクハタが今どんなことになってるのか気になるのが人情というもの。『中央公論』の連載をまとめて2020年に刊行された単行本に若干の加筆・修正をおこなった文庫版で、近年は一年の半分弱をグリーンランドで過ごしているという角幡さんの探検観というか人生観の変遷をしっかり味わうことができてとても面白かった。2024/01/17

roatsu

12
P116に出てくる記述ではないが「数行の記述でおわってしまう単調な環境のひろがり」的な主題にくどくど屁理屈をこねくり回し膨らませただけの空疎な内容と感じた。シオラパルクから発信するXの方がよほど面白い。本気かネタか、結婚の理由を聞かれただけでここまで拗らせることができるのはある意味凄い。身体拘束されて結婚を強いられたならともかく、好きな異性が現れて互いに一緒になる「選択」をしてめでたく結婚したんだろうに。それ以上でも以下でもないことを「事態」などと言い張ろうとするからおかしな話になる。P203の奥さんなど2024/01/23

glaciers courtesy

9
角幡唯介が「自分の著述活動のひとつの道標となる記念碑的な作品」と自分で言っているし、解説では中野徹が激賞しているのだからあまりくさしたくはないが、それほどの作品か、というのが正直な感想だ。GPSを伴う冒険に対する違和感は「極夜行」などで繰り返し触れられてきたテーマだし、このあたりに関しては何の目新しさもない。「なぜ結婚をしたのか」ということに関する考察も結局、なり行きに従っていたらそうなっただけということであって、能動態と受動態の中間の中動態という概念が紹介されるのは確かに面白いけどね、とだけ感じるのだ。2024/05/16

ひでお

8
山や探検について、自身の行動を哲学的に理論づけようとした本です。そこまでして自身の行動を説明しなくてはならないのかと、少し理解できないところもあります。また、結婚と冒険を同一次元で語るのも、なんだか違和感があってどうもしっくりこない展開でした。著者のいう「事態」に流されるだけではなくて、選択や判断の分岐点だってあるように思えるのです。2024/06/23

ゆうすけ

8
47冊目、この20年で最も少ない。2023年の読み納めは、何と2年連続で角幡唯介さん。その前年はこれも文庫化されたばかりの『極夜行前』でした。年末の休みで、読了できた。著者の探検ノンフィクションはよりエッセイを好んで読んでいます。そしてこの本はかなり異色な内容でした。なんといってもハイデカーとか國分功一郎とかがに引用されている。そこそこ難解なのですが、凄まじい筆力でぐいぐい読ませる。角幡氏は探検家であると同時に徹底して考える人です。「態度」と「関わり」という概念をもっと色々なバージョンで書いて欲しいです。2023/12/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21669123
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品