出版社内容情報
私は、現代の坂本龍馬である。必ず、日本を洗濯する――ある出版社に血判状が届いた。果たしてその後、贈賄疑惑に揺れる会社社長や、しばし有害図書に指定される漫画家、風俗店を経営する不倫男女がいずれも二発の銃弾を浴び殺害されたのだ。事件後、桂浜の坂本龍馬像の台座には犯行声明が記されていた。犯人は龍馬の足跡を追いながら犯行を重ねているようだ。そして次に犯人は現職総理大臣の孫を誘拐し、まんまと一億円の身代金をせしめると、「現代の海援隊」を名乗るようになる。十津川警部は犯人たちの言動から「日本洗濯」の最終目標は、総理大臣の命か、原発の破壊ではないかと予測する……。十津川と犯人グループの最終決戦は、龍馬の脱藩ルートで繰り広げられる!!
最終決戦の地は龍馬の脱藩ルート!!
狂気か愛国か?「現代の坂本龍馬」を名乗る犯人を十津川の追跡行
内容説明
私は、現代の坂本龍馬である。必ず、日本を洗濯する―ある出版社に血判状が届くと、被害者が射殺される三件の連続殺人や誘拐事件が発生。そして桂浜の龍馬像の台座には犯行声明が記されていた。十津川警部は「洗濯」の最終目標は、現職総理大臣の命か、原発の破壊ではないかと推理する。龍馬の脱藩ルートで十津川と犯人グループの最終決戦が!!
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。63年オール讀物推理小説新人賞「歪んだ朝」で推理作家としてデビュー、65年『天使の傷痕』で第一一回江戸川乱歩賞を受賞。81年『終着駅殺人事件』で第三四回日本推理作家協会賞を、2004年にはミステリー小説界での多大な功績が称えられ、第八回日本ミステリー文学大賞を、10年には長谷川伸賞を、19年には「十津川警部」シリーズで第四回吉川英治文庫賞を受賞する。2022年3月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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