出版社内容情報
明治以来、その作品がこれほど多くの人に読まれた作家はいないだろう。……われわれの昭和の文化現象史のなかで吉川英治をもたなかったならば、よほどの部分、荒涼たるものであったろうとおもった。
――吉川英治追悼「不世出の創造力」より
司馬遼太郎の遺した膨大な作品から、子母澤寛、三岸節子、桑原武夫、岡本太郎、梅棹忠夫、八木一夫、池波正太郎、桂米朝、田辺聖子、近藤紘一など、同じ時代を生きた作家、芸術家、学者、宗教家、友人たちを綴るエッセイ五十五篇を精選。
歴史上の人物を語ったロングセラー「歴史のなかの邂逅」シリーズの掉尾を飾る待望の人物エッセイ集・現代篇、ついに登場!
〈司馬遼太郎生誕一〇〇年記念企画〉
内容説明
司馬遼太郎の遺した多くのエッセイから、子母沢寛、三岸節子、岡本太郎、梅棹忠夫、池波正太郎、桂米朝、田辺聖子、近藤紘一ら、同じ時代を生きた作家、芸術家、学者、宗教家たちを綴る五十五篇を精選。歴史上の人物を語った好評「歴史のなかの邂逅」シリーズの掉尾を飾る待望の人物エッセイ集・現代篇。
目次
敦煌学の先人(石浜純太郎)
微光のなかの宇宙(須田国太郎)
故子母沢寛さんの「人」と「作品」(子母沢寛)
不世出の創造力(吉川英治)
あとがき(『古往今来』)(浜田庄司)
今東光氏の昭和三十年前後(今東光)
平尾道雄史学の普遍性(平尾道雄)
この人の含羞(大宅壮一)
空に徹しぬいた偉大さ(昭和天皇)
後世に遺るべきもの(岩田専太郎)
海音寺潮五郎氏のこと(海音寺潮五郎)
本質うがち光源を発見(小林秀雄)
結晶化された鴻儒(吉川幸次郎)
貝塚茂樹『中国の古代国家』について(貝塚茂樹)
世界像の造成者(桑原武夫)
三岸節子の芸術(三岸節子)
花と人(肥原康甫)
人間のゆゆしさ(上司海雲)
須田剋太氏の芸術と人間(須田剋太)
山本さんの律義(山本健吉)〔ほか〕
著者等紹介
司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
大正12年(1923)、大阪に生まれ、大阪外語大学蒙古語学科を卒業。昭和34年『梟の城』により第四十二回直木賞を受賞。42年『殉死』により第九回毎日芸術賞、51年『空海の風景』など一連の歴史小説により第三十二回芸術院恩賜賞、57年『ひとびとの跫音』により第三十三回読売文学賞、58年「歴史小説の革新」により朝日賞、59年『街道をゆく 南蛮のみち1』により第十六回日本文学大賞(学芸部門)、62年『ロシアについて』により第三十八回読売文学賞(随筆・紀行賞)、63年『韃靼疾風録』により第十五回大佛次郎賞を、それぞれ受賞。平成3年、文化功労者に顕彰される。5年、文化勲章受章。日本芸術院会員。平成8年(1996)2月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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