出版社内容情報
桐壺から真木柱まで。元祖イケメン光の君の、幼少期~源氏38歳の冬までを収録、波瀾万丈のストーリーを楽しく読み解いた源氏物語入門書。古典文学に造詣が深く、男女の機微に鋭い田辺聖子が、田辺ことばで綴る魅力満載の現代語訳。
内容説明
平安王朝時代。帝と桐壺の更衣の間に光源氏が誕生した。幼い頃に母と祖母を亡くした源氏は、後ろ楯がないため臣下にくだる。十二の年に元服し、左大臣の娘である葵の上と結婚するが、お互い打ちとけられない。次第に葵の上から足が遠のく中、桐壺に似ていて、幼い頃育ててくれた藤壺へと思いを募らせる―。「源氏物語」の全貌を、人間の成長と運命の転変をキーワードに繙かれた“楽しむ”田辺源氏。「桐壺」から「真木柱」までを収録。
目次
京はるあき
王朝まんだら
光源氏の生いたち「桐壺」「帚木」
青春の恋と悲しみ「空〓」「夕顔」
青春彷徨「若紫」「末摘花」
宴は果てず「紅葉賀」「花宴」
車争い「葵」
秋のわかれ「賢木」「花散里」
流人のあけくれ「須磨」「明石」
都へ―春たちかえる「澪標」「蓬生」「関屋」
明石のちい姫「絵合」「松風」
あるかなきかの朝顔「薄雲」「朝顔」
稚いはつ恋「少女」
忘れがたみの姫「玉鬘」
六条院・春から夏へ「初音」「胡蝶」「蛍」
六条院・夏から秋へ「常夏」「篝火」「野分」
うたかたびとの運命「行幸」「藤袴」「真木柱」
著者等紹介
田辺聖子[タナベセイコ]
1928年、大阪生まれ。樟蔭女子専門学校国文科卒。64年『感傷旅行』で芥川賞、87年『花衣ぬぐやまつわる…』で女流文学賞、93年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞、94年菊池寛賞、『道頓堀の雨に別れて以来なり』で98年に泉鏡花文学賞と99年に読売文学賞、2003年『姥ざかり花の旅笠』で蓮如賞を受賞。00年文化功労者に。08年には文化勲章を受章。19年、91歳で永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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