出版社内容情報
「飢饉に沈む人々に元気を与えたい」。
男たちの熱い想いがあの花火大会を生んだ。
時は享保。江戸の町は飢饉に沈み、失業者、果ては餓死者までが出る始末。為政者ですら救えないこの町を、文字通り明るく照らそうとする男がいた。花火師・六代目鍵屋弥兵衛。困った人を放っておけないこの男は、江戸中の人を放っておけなかった――!
弥兵衛は自らの小さな工場に仲間を集め、ある計画を練り始める。大川(のちの隅田川)で、将軍の号令のもとに行われる「水神祭」。その場に江戸中の人を集め、一世一代の大仕掛けを披露することであった。
内容説明
時は享保。飢饉に苦しみ、為政者ですら救えない江戸の町を、文字通り明るく照らそうとする男がいた。花火師・鍵屋弥兵衛。彼は小さな工場に仲間を集め、ある計画を練り始める。大川で将軍の号令のもとに行われる「水神祭」。その場に江戸中の人を集め、一世一代の大仕掛けを披露する―江戸っ子たちの熱い思いが、あの花火大会を生んだ。
著者等紹介
吉川永青[ヨシカワナガハル]
1968年東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。2010年「我が糸は誰を操る」で小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。同作は、『戯史三國志 我が糸は誰を操る』と改題し、翌年に刊行。12年、『戯史三國志 我が槍は覇道の翼』で吉川英治文学新人賞候補。15年、『誉れの赤』で吉川英治文学新人賞候補。16年、『闘鬼 斎藤一』で野村胡堂文学賞、22年『高く翔べ、快商・紀伊國屋文左衛門』で日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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