出版社内容情報
理化学実験用ガラス器機メーカーの「役立たず社員」瀬野梢恵・二四歳に、まさかの社命が下された! それは、単身長野に赴き、新燃料と注目されるバイオエタノール用米栽培の協力農家の獲得だった。行く先々で断られ続け、なりゆきで農業見習いを始める梢恵。だが多くの出会いが、恋も仕事も中途半端だった彼女を変えてゆく――。〈解説〉田中昌義
内容説明
理化学実験用ガラス器機メーカーの「役立たず社員」瀬野梢恵・二四歳に、まさかの社命が下された!それは、単身長野に赴き、新燃料と注目されるバイオエタノール用米栽培の協力農家の獲得だった。行く先々で断られ続け、なりゆきで農業見習いを始める梢恵。だが多くの出会いが、恋も仕事も中途半端だった彼女を変えてゆく―。
著者等紹介
誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第二回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第四回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mincharos
32
なんか誉田さんぽくない作品だったけど、相変わらず読みやすくて面白かった!主人公の梢恵は東京で事務職をしていたが、仕事も恋もうまくいかずなんだかなぁ~な日々。社長命令で長野で農業のお手伝いをすることに!うちの実家は農家だけど、私は田植えの時に少しお手伝いをするくらいだったから、農業ってこんなに大変なんだって今更知れた!そしてうちも誰も農家を継がないので、文吉さんの言葉で胸が痛かった・・・もし職を失ってお金がない!ってなったら、田舎に移住して農業やるべき!でも農業は体が資本だから健康じゃないと出来ないけど、、2023/09/06
ナチュラ
16
誉田哲也のお仕事小説。 東京のOLが会社の命令でバイオエタノールの原料調達のために長野で農業体験をすることになる。主人公の梢恵が農業を通して人間的にしっかりしていく様が微笑ましい。梢恵を取り巻く人達もとてもいい人。爽やかな作品だった。2023/10/01
hiyu
6
それぞれにくすぶっているものがあるのだろうが、それが燃え盛り始めるにはいわば一定の助走スピードが、それこそ着火剤が必要なのだろう。その想いを改めて感じる内容であった。それこ親目線が強く印象としても残ったが。2024/01/23
くま
6
東京で事務員をしていた梢恵が、営業で長野の農家に出向し、幸せの条件を見つける。農家の大変さや素晴らしさ、そこで働く人々の人間味。とても良かった。2023/06/21
りこ
5
人に必要とされるのではなく、自分が必要とする生き方を見つけれたとき、仕事に対しての向き合い方が変わるのかなぁ٩(๑´3`๑)۶農家さんに感謝だ!!2023/07/01