中公文庫<br> 海軍こぼれ話

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中公文庫
海軍こぼれ話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122073616
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

徴兵されて陸軍に入隊することを危惧して海軍に奉職した著者が、海軍提督三部作『山本五十六』『米内光政』『井上成美』や『軍艦長門の生涯』には書けなかった海軍を、実体験や取材メモをもとに綴ったエッセイ五〇篇。海軍軍人のスマートさ、一方での蛮勇・武勇伝・失敗談など、豊富な体験を基に人間味たっぷりに描く〝わがネイビー賛歌〟。

単行本未収録の講演録「日本海軍の伝統と気風」を増補。



「ネイビーはスマートネスを以てモットーとする」陸軍とちがい敵性国語廃止などと野暮なことは言わなかったけれど……(「青春の旅立ち」)

制服の海軍士官は雨の日でも傘をさすことを許されていない。外出中にわか雨にあったらどうするか? 中尉はこう教わった。「ゆっくり濡れてこい」(「なぜ負けた」)

「お前は何故海軍を志願したか」「はいッ、陸軍がきらいだからであります」試験官の中佐がニヤッとした。(「人のいやがる軍隊に」)

「海軍士官はまずジェントルマンたれ」と知性と教養の涵養を唱えた兵学校長こそ、井上成美中将その人であった。(「われらが知性」)



著者自ら「海軍のよき伝統とは言い条、いつどんなかたちで海軍生活をしたかによる」と記す通り、よき時代に巡り合わせた経験が主となってはいるが、初出が週刊誌連載だったこともあり、軍隊の悲惨さ愚かさから潜水艦のトイレ事情などの裏話まで、読む者を飽きさせない多彩なエピソードに満ちている。



【目次より】

こぼれ話の始まる話/青春の旅立ち/なぜ負けた/カールビンソン/仰ぐ誉れの軍艦旗/サセコイ/へんな英語/ヘル談哀話/まあうれしい/艦長自ら操艦しつつあり/人殺し/軍人勅諭/よく学びよく遊び/町人服/大蔵省は海軍省/泥水すすり草をかみ/気ヲツケラレマス/人のいやがる軍隊に/六ツかしござる/ドナウ河の水深/靴磨き海軍/見て地獄/次元が低い/逆ごよみ/ミッドウェー/われらが知性/乱数表/腐れ士官の捨てどころ/坊さんパイロット/海軍馬鹿/ネルソンと東郷/親英派と親独派/罐焚き/侯爵の植木屋/文壇海軍見立て/航空母艦の幽霊/公用特急券/少将の墓/海軍士官とフランス語/狸の親ごころ/ロイヤル・サルート/オモチャの造船所/海軍糞尿譚/満艦飾/遺骨還送/女たちの大東亜戦争/ラッタルはかけあし/考課表/日付変更線/こぼれ話の終る話/講演録「日本海軍の伝統と気風」

内容説明

自ら海軍に進んだ著者が、提督三部作や『軍艦長門の生涯』には書けなかった海軍を、実体験や取材メモをもとに綴ったエッセイ五〇篇。海軍軍人のスマートさ、蛮男、武勇伝を始め、軍隊の悲惨さ愚かさから潜水艦のトイレ事情まで、多彩な逸話を人間味たっぷりに描く“わがネイビー賛歌”。単行本未収録の講演録「日本海軍の伝統と気風」を増補。

目次

こぼれ話の始まる話
青春の旅立ち
なぜ負けた
カールビンソン
仰ぐ誉れの軍艦旗
サセコイ
へんな英語
ヘル談哀話
まあうれしい
艦長自ら操艦しつつあり
人殺し
軍人勅諭
よく学びよく遊び
町人服
大蔵省は海軍省
泥水すすり草をかみ
気ヲツケラレマス
人のいやがる軍隊に
六ツかしござる
ドナウ河の水深
靴磨き海軍
見て地獄
次元が低い
逆ごよみ
ミッドウェー
われらが知性
乱数表
腐れ士官の捨てどころ
坊さんパイロット
海軍馬鹿
ネルソンと東郷
親英派と親独派
罐焚き
侯爵の植木屋
文壇海軍見立て
航空母艦の幽霊
公用特急券
少将の墓
海軍士官とフランス語
狸の親ごころ
ロイヤル・サルー卜
オモチャの造船所
海軍糞尿譚
満艦飾
遺骨還送
女たちの大東亜戦争
ラッタルはかけあし
考課表
日付変更線
こぼれ話の終る話
日本海軍の伝統と気風

著者等紹介

阿川弘之[アガワヒロユキ]
1920年(大正9)広島市に生まれる。42年(昭和17)9月、東京帝国大学文学部国文科を繰り上げ卒業。兵科予備学生として海軍に入隊し、海軍大尉として中国の漢口にて終戦を迎えた。46年復員。小説家、評論家。主な作品に『春の城』(読売文学賞)、『山本五十六』(新潮社文学賞)、『井上成美』(日本文学大賞)、『志賀直哉』(毎日出版文化賞、野間文芸賞)、『食味風々録』(読売文学賞)など。78年、第三五回日本芸術院賞恩賜賞受賞。93年、文化功労者に顕彰される。99年、文化勲彰受章。2007年、菊池寛賞受賞。日本芸術院会員。15年(平成27)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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雲をみるひと

21
まだ関係者がご健在だった頃に出版された海軍をテーマにしたエッセイ。海軍生活の実態、大戦中の雰囲気や陸軍と海軍の違いなど風化しつつあるテーマが当事者ならではの視点で書かれていて参考になる。後世に残したい作品だと思う。2023/10/28

kiiseegen

6
光文社版に講演録を一つ加えた改訂版。何度読んでも面白いものは面白い。2023/05/31

大森黃馨

6
阿川氏のエッセイを読んでいて自分が愉快だと思うのは海軍オンリーではなくて他の海軍ファンや文壇の件といったものも出てくるところ(邪道な読み方?)ただ御本人の海軍経験に関しては他所とかぶるないしもっと色々とお書きいただきたかったように思う 本書にて特に気に入ったフレーズ「ものを書く時は目上に向けてのつもりで書け」 2023/05/27

てんまる

1
兵科予備学生として海軍に入隊し、終戦時は海軍大尉。タイトル通りエッセイ集。「町人服」で杉田主馬書記官の名前に聞き覚えあり。ネットで検索したら俳優石黒賢氏の母方の祖父!2024年に見たファミリーヒストリーでトリリンガルどころじゃない海軍書記官その人だった。流星刀も驚愕だがご先祖が傑物揃いだった回。「贔屓の引き倒しの色眼鏡で見ると事実を誤る」と著者が海軍贔屓を少し反省しているのも良かった。2025/01/23

七六式

0
海軍びいきの陸軍嫌いで知られた作家による四方山話。元海軍軍人ですが海兵卒の正規将校ではなく、また戦争末期だったこともあり艦船勤務や海戦は経験していません。それでもただならぬ思い入れがあったようで、どの話にも経験者ならではの証言があります。また民間人出身なので、いくら海軍びいきでも訓練当時からおかしいと思っていたことははっきりそう思っていたと書き、逆に陸軍嫌いであっても間違っていると正当に指摘されれば訂正している話題があるなど、一方の全肯定(全否定)のようなスタンスでないのも信憑性を感じる一因でしょう。

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