出版社内容情報
小津安二郎は里見弴の小説をよく読み、「映画のシナリオのねたに」し、「良き友」となった。原作と銘打たれた表題二作に加え、「晩春」を見た里見が「原作料の半額くらいは貰ってもよさそうだ」と小津をからかったという「縁談窶」など中短篇、さらに小津を追想したエッセイを収録。文庫オリジナル。
〈解説・武藤康史〉
目 次
Ⅰ
彼岸花(1958年)
秋日和(1960年)
Ⅱ 「晩春」をめぐって
縁談窶(1925年)
(参考)父と娘(広津和郎、1939年)
Ⅲ 「戸田家の兄妹」をめぐって
帽子(1937年)
アマカラ世界(1937年)
Ⅳ
弔辞「小津君よ、さやうなら」(1963年)
小津君と鎌倉と私(1964年)
芸の蟲(1972年)
解説 本当は「原作」とは言えないが…… 武藤康史
内容説明
小津安二郎は里見〓の小説をよく読み、「映画のシナリオのねたに」し、「良き友」となった。原作と銘打たれた表題二作に加え、「晩春」を見た里見が「原作料の半額くらいは貰ってもよさそうだ」と小津をからかったという「縁談窶」など中短篇、さらに小津への弔辞と追想エッセイを収録。
目次
1 彼岸花/秋日和(彼岸花;秋日和)
2 『晩春』をめぐって(縁談窶;(参考作品)父と娘 広津和郎)
3 『戸田家の兄妹』をめぐって(帽子;アマカラ世界)
4 小津安二郎追想(小津君よ、さようなら(弔辞)
小津君と鎌倉と私
藝の蟲)
著者等紹介
里見〓[サトミトン]
1888(明治21)年生まれ。本名・山内英夫。学習院在学中に志賀直哉と知り合い、絶交をまじえ、終生の友となる。東京帝国大学英文科中退。二人の兄、有島武郎、生馬らとともに「白樺」創刊に参加。1940(昭和15)年菊池寛賞、1956年と71年に読売文学賞を受賞。1947年日本芸術院会員、59年文化勲章受章。1983年逝去
武藤康史[ムトウヤスシ]
1958(昭和33)年生まれ。評論家。慶應義塾大学文学部国文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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amanon
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