出版社内容情報
朝日屋の主・怜治の元同僚、火盗改同心の柿崎詩門が盗賊に斬られたらしい。安否を確かめにいった怜治だったが、本人に会うことはできなかった。そんな折、大坂の呉服屋の老番頭・孫兵衛が、長逗留したいと朝日屋を訪ねてきたが……(第一話 新旧)。美味しさと痛快さが胸を満たす――心の活力源を一服どうぞ。文庫書き下ろし
第一話 新旧
第二話 年始のさざ波
第三話 継ぐもの
第四話 朝桜
内容説明
朝日屋の主・怜治の元同僚、火盗改同心の柿崎詩門が盗賊に斬られたらしい。安否を確かめにいった怜治だったが、本人に会うことはできなかった。そんな折、大坂の呉服屋の老番頭・孫兵衛が、長逗留したいと朝日屋を訪ねてきて…(第一話「新旧」)。美味しさと痛快さが胸を満たす―心の活力源に、一服どうぞ。
著者等紹介
高田在子[タカダアリコ]
1972年、神奈川県横浜市生まれ。相模女子大学短期大学部国文科卒業。2015年『忍桜の武士』(白泉社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タイ子
81
ここまでくればまんぷく旅館も登場人物たちも落ち着いた感じでほどよく読める。旅館もたいそう繁盛しているようで良かった。今作は大坂の呉服屋に長年勤め、その慰労に江戸見物に来たという孫兵衛とともにストーリーは展開。食事に出るデザートは添え物なのに何だか力の入れようがハンパなく面白い。日の出大福と名付けられた蜜柑大福が美味しそう。息子を小さい頃手放した母親が消息を訪ねて息子に再会する「朝桜」はホロリ。孫兵衛のおかげで宿泊客の悩みや、旅館の皆も、そして孫兵衛自身も心が救われるホッとするシリーズ第4弾。2023/04/30
tomtom
13
孫兵衛が仲間になってくれるかと思ったのになと少し残念。いてくれたらすごく頼りになるのに。2024/02/23
陽ちゃん
10
シリーズ4作目、ですが前巻を飛ばしてしまったみたい。今回は、大坂から来て朝日屋に長逗留することになった呉服屋の番頭孫兵衛が準レギュラー並みに大活躍。もてなしも料理もぴか一の朝日屋に泊まってみたいですね。2023/05/22
bluelotus
9
★★★☆☆ 突然やってきた孫兵衛さんがいい味を出してた。2023/06/04
Masa
6
朝日屋は今や、期せずして人の人生の節目に立ち会い、さりげなくそっと背中をおす場にもなった。美味しい料理を添えて。 今回は「心を込めた」おもてなし。身の回りで起こっていることに対して心をこめて行うことが、人との信頼関係を作ったり、豊かな人生を作っていくのでしょう。2023/08/19