出版社内容情報
下級官吏・鄭仲望の前に現れた少女は、神虎を操り、尊大な態度で、自分は《真名》を奪われた神・春蘭と名乗る。名を盗んだのは仲望の兄・玄楽だと主張するが、兄は四年前に死んでいた。
同じ頃、都では妖が良家の子女を襲い殺す事件が発生。禁軍が出勤し、街を守る龍乎も神経を尖らせていた。そんな中、春蘭はある姉妹を助けたことから、仲望ともども思わぬ事態に巻き込まれていき――?
元神様の少女が活躍する異色の中華ファンタジー!
内容説明
下級官吏・鄭仲望の前に現れた少女は、神虎を操り尊大な態度で自分は“真名”を奪われた神・春蘭と名乗る。盗んだのは仲望の兄・玄楽だと主張するが、兄は四年前に死んでいた。同じ頃、妖が良家の子女を襲う事件が発生。禁軍が出動し、神経を尖らせていた。そんな中、春蘭がある姉妹を助けたことから、仲望ともども思わぬ事態に巻き込まれて―。
著者等紹介
九条菜月[クジョウナツキ]
8月11日生まれ。『ヴェアヴォルフ オルデンベルク探偵事務所録』にて、第二回C★NOVELS大賞特別賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
33
下級官吏・鄭仲望の前に現れた神虎を操り、尊大な態度で自分は《真名》を奪われた神であると主張する少女・春蘭。そんな人になってしまった元神様の少女が活躍する中華ファンタジー。名を盗んだ仲望の兄は死んでいて、弟の仲望の家に居候を決め込む春蘭。一方、都では妖が良家の子女を襲う事件が発生し、禁軍が出勤して神経を尖らせている状況で、春蘭はある姉妹を助けたことから仲望ともども思わぬ事態に巻き込まれる展開で、今回は神としての知識や度胸もある春蘭にやる気のない仲望が振り回されがちな構図でしたけど、今後の展開に期待ですかね。2023/02/20
はなりん
17
真名を奪われた守神が、真名を取り戻す為、犯人を追って王都まで来たけど、縁の屋敷には弟しかおらず4年前に亡くなったと告げられる。真名を取り戻す為その邸に居候しながら王都で起こる妖や政治的な事件に巻き込まれていく。皇帝の周りや義勇軍などまだまだきな臭い世界で、真名を取り戻せるのか。盗んだとされる兄の正体も気になる。春蘭が神気を使えないのに、守神として皆を守ろうと動くのが危なっかしい。2023/04/16
虚と紅羽
16
「真名」を盗られた神様が名を盗んだ男を探して弟の元に辿り着いた事から始まる中華ファンタジー。ここからどう話が展開するのだ……!? お得意の名前が覚えられない問題。もう少しペースを落としてキャラクターを出して下さいお願いします。たったの一巻でたくさんの人々で巡り会ったわけだが、今後のこの縁がどう繋がっていくのか。その先に春蘭は無事神様に戻れるのか。三巻の表紙が少し不穏ですが個人的にはそういうエンドもありだと思うのでサクサク続きといこう。 ところで春蘭てどういう経緯で神様になったのかね?2023/09/12
すがはら
9
人間が邑の守神になって代替わりしていくとか神も「真名」を奪われたら使役されるとか、更にカク猿まで出てくるし、なかなかに盛り沢山の設定。まだまだ明かされていない秘密も多そうだし。先が楽しみです。兄と妹の再会を期待しますがどんな形になるのでしょうか。2023/06/03
みどり
8
11年前にノベルスで読んでいて、今でも家にあるのに、読み始めてしまいました。 多分3冊読むと思う。 でもノベルズ5冊を3冊にまとめちゃうのは?と。2023/01/24