中公文庫<br> 戦争について

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中公文庫
戦争について

  • 小林 秀雄【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122072718
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

戦後、「僕は無智だから反省なぞしない」と語った小林秀雄。昭和十二年七月の盧溝橋事件から二十年八月の敗戦までの間、小林はいかに戦争に処したのか。表題作ほか「満洲の印象」「歴史と文学」など、紀行から社会批評、講演まで戦時下の発言を年代順に収録する。文庫オリジナル。   〈解説〉平山周吉

内容説明

敗戦後、「僕は無智だから反省なぞしない」と語った小林秀雄。昭和十二年七月の盧溝橋事件から二十年八月までの間、小林はいかに戦争に処したのか。表題作ほか「満洲の印象」「歴史と文学」など社会時評から紀行文、講演等まで戦時下の発言全三十五篇と戦後の座談会を年代順に収録。文庫オリジナル。

目次

昭和十二年(戦争と文学者;戦争について;事変下と知識)
昭和十三年(杭州;杭州より南京;支那より還りて;雑記;蘇州;従軍記者の感想;軍人の話;火野葦平「麦と兵隊」;ある感覚)
昭和十四年(満洲の印象;「文學界」編輯後記;事変と文学;疑惑2;外交と予言;神風という言葉につうて;歴史と活眼)
昭和十五年(アラン「大戦の思い出」;鴎州大戦;処世家の理論;事変の新しさ;批評家と非常時;ヒットラアの「我が闘争」;「戦記」随想)
昭和十六年(歴史と文学;沼田多稼蔵「日露陸戦新史」)
昭和十七年(三つの放送;戦争と平和;「ガリア戦記」;歴史の魂)
昭和十八年(ゼークトの「一軍人の思想」について)
昭和二十年(文学者の提携について;昭和日十一年(座談 コメディリテリール)

著者等紹介

小林秀雄[コバヤシヒデオ]
1902(明治35)年、東京生まれ。文芸評論家。東京帝国大学仏文科卒業。29(昭和4)年、雑誌『改造』の懸賞評論に「様々なる意匠」が二席入選し、批評活動に入る。第二次大戦中は古典に関する随想を執筆。77年、大作『本居宣長』(日本文学大賞)を刊行。その他の著書に『無常といふ事』『モオツァルト』『ゴッホの手紙』『近代絵画』(野間文芸賞)など。67年、文化勲章受章。83(昭和58)年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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blacknend515

1
基本的に保守の文脈で語られる人物のようだ。本人に言ったら激怒しそうだが、さらに民族主義者の気配すらある。 しかし、かなりの特異タイプであり、内容を要約しようにも、自分には到底無理な知的領域なのだが、印象をザックリまとめると、著者は当時はそういう概念の無かったであろう、あらゆるレッテル貼りに対し批判を行い抵抗しようとしている。 今風にいうなら社会学者と呼ばれているのではないだろうか。 現在のそのような類の誰とも似ていないので、今生きていれば無視や一瞥されるだけか、中々理解されないと予想の付くことが哀しい。2023/05/18

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