出版社内容情報
「これは古い池だから、いろんなものが沈んでるだろうな」――江戸川乱歩の慫慂を受け「宝石」に発表した表題作他、私小説の名手が活動初期に書き継いだ、スリルとユーモアとペーソス溢れる物語の数々。巻末に単行本・全集未収録の推理掌篇、および代表作〝大寺さんもの〟幻の第0作「花束」を収録。文庫オリジナル。〈解説〉三上延
【目次】
古い画の家
手紙の男
クレオパトラの涙
ミチザネ東京に行く
二人の男
奇妙な監視人
赤と黒と白
王様
リャン王の明察
[附録 単行本・全集未収録作品]
海辺の墓地
花束
内容説明
「これは古い池だから、いろんなものが沈んでるだろうな」―江戸川乱歩の慫慂を受け「宝石」に発表した表題作ほか、私小説の名手が活動初期に書き継いだ、スリルとユーモアとペーソス溢れる物語の数々。巻末に単行本・全集未収録の推理掌篇、および代表的な連作“大寺さんもの”の幻の第0作「花束」を収録。文庫オリジナル。
著者等紹介
小沼丹[オヌマタン]
1918年、東京生まれ。42年、早稲田大学を繰り上げ卒業。井伏鱒二に師事。高校教員を経て、58年より早稲田大学英文科教授。70年、『懐中時計』で読売文学賞、75年、『椋鳥日記』で平林たい子文学賞を受賞。89年、日本芸術院会員となる。海外文学の素養と私小説の伝統を兼ね備えた、洒脱でユーモラスな筆致で読者を得る。96年、肺炎により死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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