出版社内容情報
仇討を果たし出羽に戻った甚助を、荒ぶる神の容赦ない怒りが襲った。生母・志我井を失い、神の真意を悟った甚助は、生涯を廻国修行に投じることを誓い、出羽を発つ。塚原卜伝や富田勢源、柳生宗厳らと出会うシリーズ第二巻。 文庫書き下ろし
内容説明
仇討を果たした甚助を待ち受けていたのは、荒ぶる神の怒りであった。生母・志我井を失い、神の真意を悟った甚助は、廻国修行に身を投じる。鹿島に剣聖塚原卜伝を訪ね、京の吉岡憲法直元に秘剣を披露し、富田勢源の道場で鐘捲戸田一刀斎に無明剣を見舞う。神に授かった神夢想流居合を世に広めるシリーズ第二弾。
著者等紹介
岩室忍[イワムロシノブ]
『信長の軍師』(2017年)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ララ♂
8
読了2023/12/16
蕭白
6
ちょっと残念でした。2024/02/22
Abercrombie
2
スサノオから授かった神夢想流を世に広めないと、神の怒りにより身近な者が死ぬ? 第二巻は呪いのような宿命に急かされての廻国修行。塚原卜伝をはじめとした錚々たる面々との剣技交換と各地で出会う女性との浮名。そこそこドラマチックな展開のはずなのにまったく面白味を感じない。古臭い歴史観とひねりのないストーリー、あらすじを読んでいるかのような無味乾燥な文章で台無し。2022/12/24
こたろう
1
修業中の旅費や食べ物はどうやって賄ったのだろうと素朴な疑問が。2024/01/25
めがねおじさん
0
居合いの始祖、林崎甚助を描いた剣豪小説第二巻。前巻で父の仇、坂上主膳を見事討ち果たし故郷に帰った甚助は、神より授けられ会得した秘剣を世に広める為新たに廻国修行の旅に出る。甚助の20歳から38歳までが描かれており、それは前年に桶狭間の戦いがあり、時代の流れが急激に変わる節目の時代へと突入する時期と重なる。当時の知りうる限りの全ての剣聖、剣豪と交わり自身の剣を広めながら同時に修行を積む日々となる。その為かクライマックスと言えるようなものはなく、駆け足で多くのエピソードが綴られるダイジェストのような印象の一巻。2024/04/01