出版社内容情報
僕は傷ついている。その傷に、僕自身でさえさわりたくない――許婚者・美也に裏切られ、一夜にして全てを失った東大生・貫一。愛に絶望し、金の悪鬼となった彼のもとへ突然、資産家との結婚を選んだ美也が舞い戻る。虚無を抱えた二人の再会は、悲劇か、喜劇か。尾崎紅葉の絶筆作『金色夜叉』を平成に甦らせた、橋本治最後の長篇小説。〈解説〉橋爪大三郎
著者略歴
著・文・その他:橋本 治
橋本治
一九四八年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。七七年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。九六年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、二〇〇二年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、〇五年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、〇八年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。他に『窯変 源氏物語』『巡礼』『橋』『リア家の人々』等、著書多数。一九年一月逝去。
内容説明
僕は傷ついている。その傷に、僕自身でさえさわりたくない―許婚者・美也に裏切られ、一夜にして全てを失った東大生・貫一。愛に絶望し、金の悪鬼となった彼のもとへ突然、資産家との結婚を選んだ美也が舞い戻る。虚無を抱えた二人の再会は、悲劇か、喜劇か。尾崎紅葉『金色夜叉』を平成に甦らせた、橋本治最後の長篇小説。
著者等紹介
橋本治[ハシモトオサム]
1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。19年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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