出版社内容情報
井上 祐美子[イノウエユミコ]
著・文・その他
内容説明
「最初からご存知だったのですか」「貴殿が、この世に生れたときから」。不老不死の郷・桃花源。その手がかりを求めて江南を旅する戴星たちは、道中盗みの嫌疑を掛けられるも、怪力の少年僧と老師に助けられる。偶然に思えた彼らとの出会いは、十七年前の予言によって定められていた。中華歴史ファンタジー、白熱の第二巻!
著者等紹介
井上祐美子[イノウエユミコ]
姫路市生まれ。神戸大卒。『長安異神伝』『桃花源奇譚』などで人気を博した後、本格的な中国歴史小説に取り組み、『桃夭記』で吉川英治文学新人賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミュポトワ@猫mode
64
桃花源奇譚2巻目。ふぅ、堪能させていただきました。いやぁ中国古代物はやっぱり面白い。特に、完全にファンタジーではないところもいいね。俺は三国志演義が好きだから昔の中国の地名は何となくわかるんだよね。だから地図が頭に入ってるから、読んでいてこの辺かなってわかってその辺も楽しい。特にこの小説は風景描写が細かくて想像しやすいしね。ってことで、物語はキャラが増えて盛り上がってきたところです。このまま、3巻読みます♪2022/12/18
豆乳くま
10
第二弾。生みの母を探し抗州にやって来た戴星と育ての母から監視を頼まれた希仁、桃花源の秘密の鍵となる宝春、新たに加わった漢臣。17年前戴星が生まれた時の予言通り『文有文曲 武有武曲』希仁と漢臣が揃ったが、戴星は袂を分ち1人旅立ってしまったが。わがままだけれど確かな「王気」のある戴星に刺客も呑まれ気味。早く皆んなと合流して欲しい。皇后一派の動きも気になり先が楽しみ。2022/10/28
417
9
シリーズ2冊目。 3人で最後まで行動すると思ったら新しい仲間が増えた!!と思ったら別行動になってしまった。次の巻は、命を狙っていた刺客が相棒!? 探し人の手掛かりになるかもしれない女性と何史鳳は一体何処へ?続きが楽しみ。2023/02/20
Hugo Grove
7
読了2022/12/30
桔梗屋
6
ロードムービーは良いね。旅の仲間が増えてきて、時に旅先でトラブルに巻き込まれたり、追いついたりすれ違ったり。ましてやチャイニーズファンタジー。現代の中国は、21世紀にもなって旧弊甚しい「帝政」だったりするのが嫌いですが、かつて輝いていた中華の文明文化はとても好きで。井上作品は、見事に典雅なエンタメ作品として、虚実皮膜の間を巧みに縫っていく。「文有文曲、武有武曲」やっと思い出してきたわ。そして宝春はやっぱ、センちゃんや涼鈴の「原型」だわ…と、極私的な想いを感じつつ。四半世紀前の話ではあるのだが(元ネタ難解)2022/11/03
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