出版社内容情報
古来より、熾烈な覇権争いに敗れ、恨みを呑んで死んでいった者たちは死後、“悪霊”となって人々に恐ろしい祟りを及ぼすと信じられた。天災や疫病が続く異変の理由を悪霊と結びつけ、鎮魂の儀式に終始していたのは、他者を虐げた負い目に苦しむ者や、人々の恐怖心を利用しようとする者たちではなかったか――。心の闇と歴史の暗部を曝く、傑作評伝。
「日本史の裏面を知ることにもつながるユニークな人物評伝の傑作」宮部みゆきさん
【人々を恐怖に陥れた十二人の怨霊】
吉備聖霊
不破内親王姉妹
崇道天皇
伴大納言
菅原道真
左大臣顕光
平 将門
崇徳上皇
源 頼朝
楠木正成
将軍家斉
内容説明
菅原道真、平将門、崇徳上皇…古来、覇権争いに敗れ、無惨に死んでいった者たちは、死後“悪霊”となって人々に祟りを及ぼすと信じられた。天災や疫病を悪霊と結びつけ、鎮魂の儀式に終始したのは、他者を虐げた負い目に苦しむ者と、悪霊を利用しようとする者ではなかったか。日本人の心と歴史の闇を描く傑作歴史評伝。
目次
吉備聖霊―忘れられた系譜
不破内親王姉妹―呪われた皇女たち
崇道天皇―怨念の神々
伴大納言―権謀の挫折
菅原道真―執念の百年
左大臣顕光―不運と報復
平将門―叛逆児の亡魂
崇徳上皇―王者の地獄
頼朝の死を廻って―その虚実の世界
楠木正成―忠臣の実像
将軍家斉の周辺―このいかがわしき構図
著者等紹介
永井路子[ナガイミチコ]
1925(大正14)年、東京生まれ。東京女子大学国語専攻部卒業後、小学館勤務を経て文筆業に入る。64(昭和39)年『炎環』で直木賞、82年『氷輪』で女流文学賞、84年菊池寛賞、88年『雲と風と』ほか一連の歴史小説で吉川英治文学賞、2009(平成21)年『岩倉具視』で毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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