出版社内容情報
「日本最凶」の古典怪談、ここに甦る……。
ある地方の古着屋が入手した、青海波模様の縮緬布団。以来、その周囲では血塗れの美女が出現する怪現象が続発し、ついに死人まで――読む者を虚実のあわいに引きずり込む、独特の恐怖世界。日本怪談史上屈指の名作として読み継がれる表題作ほか、現代ホラー界の先駆的存在である著者初の怪談ベスト・セレクション全七篇。
【目次】
Ⅰ
蒲団(1937)
棚田裁判長の怪死(1953)
棺前結婚(1952)
Ⅱ
生不動(1937)
逗子物語(1937)
雨傘の女(1956)
帰らぬ子(1958)
〈解説〉朝宮運河
内容説明
ある地方の古着屋が入手した、青海波模様の縮緬蒲団。以来、周囲で血塗れの美女が現れる怪現象が続発し、ついに死人まで―読む者を虚実のあわいに引きずり込む、独特の恐怖世界。日本怪談史上屈指の名作として読み継がれる表題作他、現代ホラー界の先駆的存在である著者初の怪談ベスト・セレクション全七篇。文庫オリジナル。
著者等紹介
橘外男[タチバナソトオ]
1894年、石川県に生まれる。厳格な軍人の家庭に育ったが中学を退学、札幌の叔父に預けられる。その後、医療器機店、書籍配給会社などの職を転々。1922年、有島武郎の推挽を受けた『太陽の沈みゆく時』でデビューし、ベストセラーとなる。36年「酒場ルーレット紛擾記」で『文芸春秋』の実話募集に入選し再デビュー。38年「ナリン殿下への回想」で第七回直木賞を受賞。59年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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