内容説明
ある時は東北のひなびた温泉へ、ある時は高尾山へ初登山、またある時はパームスプリングスへマッサージを受けに、気がつけば、旅の空。―小さい旅からちょっと大きい旅まで、出会いと発見とくつろぎの一人旅の魅力をパッケージ。
目次
なつかしい旅(山登りに初挑戦―東京都・高尾山;外湯めぐりがいいみたい―長野県・下諏訪温泉;伊勢エビ、アワビで食い倒れ―伊勢、志摩 ほか)
からだで知る旅(モンペをはいてタケノコ掘り―愛媛県・内子;歩け歩け大会にただ脱帽―埼玉県・東松山;飲まず食わずでサバイバルウォーク―都心から自宅まで ほか)
くつろぎの旅(くつろぎはここに?究極のスパリゾート―アメリカ・パームスプリングス;女の息抜き、健康ランド―鎌倉、武蔵野;「彼」のいた夏―沖縄県・石垣島 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
12
ベトナムの滞在記だけが異質だと思っていたら、後書きで旅の心象風景だったと解って納得。 このベトナム編だけが、トゲトゲしていて読むのが辛かったです。 旅は、ノンビリ、ホッコリ。気の向くままに。15年くらい前の本なので、すでに横川ー軽井沢の列車も消えてます。 サバイバルウオークも、お試しではなく、都内でも電車が止まって大勢の人が体験しました。 最後の須川温泉では、目の前の霧だとおもったのが、雲!だそうです。三途の川という名の谷があり、お花畑もあるなんて、行ってみたくなりました。2014/04/23
百花
4
岸本葉子さんの著作を読むようになって気づいたのだが、読書登録の数が想像以上に少ない。エッセイストとしては名前が通った方だと思うのに。ブックオフの路面店でもあまり見かけない。オンラインショップと図書館にはあるのだけれど。本作は、著者ががんになる前のもので、今書かれるものとは明らかに違う。軽やかに旅を語っている。私は旅の途中で今住む地に落ち着いてしまったが、著者はこの先、どこに着地するのか、まだまだ楽しみだ。2019/08/19