中公文庫<br> 中央線小説傑作選

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中央線小説傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122071933
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C1193

出版社内容情報

首都圏の通勤通学の大動脈である「中央線」。昭和初期から、沿線には多くの文士が居を構え、文学サロンを形成してきた。上京した若者が多く住み、今も古書店・酒場・ライブハウス・喫茶店など、サブカルチャーの発信地となっている。本書では、中央線沿線を舞台にした作品をセレクト。私小説からミステリまで、多彩な作家による十一篇。鉄道が織りなす時間と風景、そして人間模様を味わう、傑作アンソロジー。

(収録作品)

「土手三番町」内田百閒

「こがね虫たちの夜」五木寛之

「揺り椅子」小沼丹

「阿佐ケ谷会」井伏鱒二

「寒鮒」上林暁

「心願の国」原民喜

「犯人」太宰治

「眼」吉村昭

「風の吹く部屋」尾辻克彦

「たまらん坂」黒井千次

「新開地の事件」松本清張

内容説明

井伏、太宰をはじめ多くの文士が居を構えた「中央線」沿線。首都圏の住宅・商業地であると同時に、古書店・酒場・ライブハウス・喫茶店など、独自の文化の発信地でもある。その中央線を舞台にした作品をセレクト。私小説からミステリまで、鉄道が織りなす時間と風景、そして人間を味わう、十一篇の傑作アンソロジー。

著者等紹介

南陀楼綾繁[ナンダロウアヤシゲ]
1967年島根県出雲市生まれ。ライター・編集者。早稲田大学第一文学部卒、明治大学大学院修士課程修了。出版、古本、ミニコミ、図書館など本に関することならなんでも追いかける。2005年から谷中・根津・千駄木で活動している「不忍ブックストリート」の代表。各地で開催される多くのブックイベントにも関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

67
中央線界隈を舞台とした小説のアンソロジー。自分は中央線には五六度乗った事があるくらいなのだが、それでもそこにある中野や高円寺、荻窪といった地名には妙に惹かれるものがある。内容は名だたる文豪が揃っていて、どれも外れ無しの一気読み。主に昭和初期から中期の作品ばかりなのだが、それも妙に中央線のイメージに合っている気がする。麹町の百鬼園先生から始まり、阿佐ヶ谷や吉祥寺等を経て北多摩の松本清張まで、東京からの駅順に並んでいるのも面白いところ。数多の作家たちの文章と共に、西東京の地霊までも堪能できる一冊でした。2022/10/22

Kaz

18
首都圏には様々な鉄道路線があるが、最も個性的な路線として名高い中央線の沿線を舞台にした短編集。太宰治、五木寛之、松本清張、井伏鱒二などの有名どころから、知る人ぞ知る作家まで様々なジャンルの作品が目白押しで飽きずに読める。無機質で人工的で時に非人間的な顔を持つ東京という都市に、相反する価値観を体現したかのような匂いを持つ中央線は貴重なオアシス。一時期、同僚と「中央線の会」というの会を開催していたけど、こうした会が成立するのは中央線ならではといえよう。2022/04/09

15
内田百閒、五木寛之、小沼丹、井伏鱒二、上林暁、原民喜、太宰治、吉村昭、尾辻克彦、黒井千次、松本清張。11人の文豪たち(現役の方もいるのでこの呼称が正しいかはさておき)が描く「中央線」小説。私自身、人生の大半を中央線沿いで過ごしてきたので、生活感あふれる文章の中に沿線の風景がそっと垣間見えると嬉しくなる。首都のど真ん中を走ってる割に、どこかローカルさも感じさせる中央線。そんな魅力を再発見しつつ、なんだかんだで太宰治と松本清張の犯罪小説には心躍った。よく利用する「たまらん坂」の名前の由来を追う話も面白かった。2022/07/28

ロア

13
本の表紙が中央線カラー(*´ω`*)2022/11/20

Inzaghico (Etsuko Oshita)

11
松本清張の「新開地の作品」(1969年)は、まさに昭和40年代の作品だ。おそらく中野が舞台となっているのだろうが、当時、農地がどんどん住宅地に変わり、それとともに住民が変わっていく様子が、清張が描く犯罪を引き立てる。犯人と犯行動機は相変わらず昭和らしくドロドロしていて、対照的だ。五木寛之の「こがね虫たちの夜」に売血の話が出てきて、かつてこの作品を読んで売血制度があったのを知った、というのを思い出したり、黒井千次の「たまらん坂」にミステリのようなわくわくを覚えたり。2022/04/05

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