出版社内容情報
SROの尾形洋輔は息子の審判を前に落ち着かない。その上、妻の敏江が新興宗教にはまり多額の寄付を行っていることが発覚。その教団には不穏な噂が後を絶たず、尾形は公安から潜入捜査を打診される。そして最凶の連続殺人鬼・近藤房子の次なる狙いは……。「私のために殺してもらいたい人間がいるの」SRO最大のピンチ、大波乱の第9弾!
内容説明
SROの尾形洋輔は息子の審判を前に落ち着かない。その上、妻の敏江が新興宗教にはまり多額の寄付を行っていることが発覚。教団には不穏な噂が後を絶たず、尾形は公安から潜入捜査を打診される。そして最凶の連続殺人鬼・近藤房子の次なる狙いは…。「私のために殺してもらいたい人間がいるの」SRO最大のピンチ、大波瀾の第9弾!
著者等紹介
富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
1961年、北海道生まれ。98年に第四回歴史群像大賞を受賞した『修羅の跫』でデビュー。伝奇小説、警察小説、時代・歴史小説と、幅広いジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
111
シリーズ第9弾で、ページ数700弱と相変わらずなかなかのボリュームでしたが、やっぱりこのシリーズは読み始めると、ページを捲る手が止まらず、どんどん夢中になって読んでしまいました。今回はちゃんと「房子」もぼちぼち登場し、本来の作風に戻りつつありますが、本作で何よりも恐ろしかったのは'宗教'の持つエネルギーかなと。過去に世の中を壮絶とさせたあの団体がモデルになっているであろうと思わせますが、怒涛の展開で進む本作の構成は圧巻です。『SRO』のメンバーもそれぞれに悩みを抱えてますが、今後の展開が気になります。2022/06/04
のり
76
SROシリーズ第9弾。SROメンバーに降りかかる災難が崩壊へと向かうのか?テロリストと宗教団体との関わり。教主の特殊能力。さらに「近藤房子」と殺人マシーンに育てられつつある「麻友」。衝撃度が強すぎて、誰もがいつもの判断に欠ける。警察内権力争いも激化しそうだし、エピローグではまさかの展開が続き唖然とした。この先どうなってしまうのだろう。2022/08/07
雅
70
SROシリーズ、待望の新作。相変わらずのグロさでしたが、ストーリーの面白さが上を行く内容。予想外すぎたラストに声を出してしまった2022/05/15
ででんでん
50
倉敷へのソロ旅、新幹線のお供に。久しぶりのこのシリーズ。懐かしいメンバーと再会できて、すぐに物語の中へ。おもしろく読めた。針谷が素敵だが、やっぱり尾形もおもしろくて魅力あり。東郷も印象的な人物だった。乗り換えして次作へGo!!2冊持ってきた自分を褒めよう(笑)2024/03/26
fuku3
46
2022.6.3読了。シリーズ第9弾。三年振りのSROまた会えて良かった!大好きなシリーズです!富樫氏と相性が良いのか読む事が全く苦になりません!600頁にも及ぶ長篇でも時間の許す限り読んでいられる!SROのメンバー、新興宗教、公安、近藤房子、東郷、様々な視点から語られ淡々と物語は進み最後は宗教本部に全員が集結する展開は実に上手い!又も針谷がやらかして仕舞う!東郷は生かしておけよ!これで教祖様は逮捕出来ず教団もまたいずれ復活するだろう!あぁこれで終わりかと思っていたら何とラスト1頁で驚きの事件が起こる‼︎2022/06/03