中公文庫<br> 閑な老人

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閑な老人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 296p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122071773
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1195

出版社内容情報

放蕩と極貧生活を送った元破滅型文学青年。今は、草木を愛で散歩を趣味とし、寒くなれば冬眠する。人はいつ死ぬかわからない、だからこそ生きているだけで面白い――生死の境を彷徨い「生存五カ年計画」を経てたどり着いたこの境地。「暢気眼鏡」の作家が脱力しつつ前向きな日常を綴った、文庫オリジナル作品集。〈編集・解説〉荻原魚雷

内容説明

放蕩と極貧生活を送った元破滅型文学青年。歳を重ねてからは、草木を愛で散歩を趣味とし、寒くなれば冬眠する。人はいつ死ぬかわからない、だからこそ生きているだけで面白い―生死の境を彷徨い「生存五ケ年計画」を経て辿り着いたこの境地。「暢気眼鏡」の作家が“閑な老人”になるまでをつづった、文庫オリジナル作品集。

目次

1(五年;祖父;退職の願い;約束;狸の説 ほか)
2(相変らず;厭世・楽天;古本回顧談;気の弱さ、強さ;文学と家庭の幸福 ほか)

著者等紹介

尾崎一雄[オザキカズオ]
1899(明治32)年、三重県に生まれ、小学生時代に神奈川県に移る。小説家。早稲田大学国文科卒業。在学中より志賀直哉に師事。プロレタリア文学の興隆に押されて行きづまり貧困と沈滞の時期を経て、結婚が再起の契機となり、1937(昭和12)年ユーモア小説『暢気眼鏡』で芥川賞。『まぼろしの記』、自伝的回想『あの日この日』(ともに野間文芸賞)ほか著書多数。78年文化勲章。83年3月没

荻原魚雷[オギハラギョライ]
1969年、尾崎一雄と同じ三重県生まれ。文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

11
★★☆☆☆ まさか令和の世で尾崎一雄の新刊を読めるとは。文庫もほとんど絶版になってしまっているだけに、この復刊はありがたい。大病など様々な苦難を経て、"閑な老人"であろうとするに至った頃の作品群。私小説だが、しみったれた内容は全くなく、むしろカラッとしており読みやすいのではないかと思う。個人的にはやっぱり「暢気眼鏡」の方が好きだった。とはいえ、忙しない現代社会こそ、こんな著者の生き方を見習うべきではないのかなあと。2022/07/15

三田典

4
知らなかったが、戦中から戦後の名文学を生み出した尾崎一雄のエッセイ集。諦念からの楽天的な文章は一つの人生肯定的な生き方として脳内に残るものだった。 家族とのやりとりは、現代的な感じもあり、私達の世の中との繋がりを感じる。またそれ自体も微笑ましい。2024/04/19

pitch

3
表紙買い。尾崎一雄さん、初めて読みました。巧みな文章、飄々とした語り。若い時の無頼から、結婚離婚再婚そして大病を経てたどり着いた「生きてるだけで面白い」の心境。凄く面白い!ってわけじゃないのだけど、何とも言えない清々しい気持ちになった。こんな老後を迎えたいものです。2022/06/13

zeeen

3
前向きな諦観とでも言うのだろうか。こんな風に飄々と日常を愛し幸せに生きて「いやどうも…それじゃ」って何も持たずに逝く。素敵だと思う。荻原魚雷の解説も良かった。 2022/03/31

zeeen

2
再読。若い時分に親の財産を食い潰す放蕩生活をし、その後の貧乏暮らしや死を意識した療養生活のせいか、老齢期に差し掛かる頃の作者の人生観や死生観は憑き物がとれたようだ。「人間は好いものだ、生きてることは好いことだ」という至極簡単な思いは人間への讃歌であり前向きで心地がよい。飾らずにゆるく世の流れに身を任せながらも自身の原則を忘れずに生きる、やっぱりこんな爺さんになりたい。2024/05/06

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