出版社内容情報
放蕩と極貧生活を送った元破滅型文学青年。今は、草木を愛で散歩を趣味とし、寒くなれば冬眠する。人はいつ死ぬかわからない、だからこそ生きているだけで面白い――生死の境を彷徨い「生存五カ年計画」を経てたどり着いたこの境地。「暢気眼鏡」の作家が脱力しつつ前向きな日常を綴った、文庫オリジナル作品集。〈編集・解説〉荻原魚雷
内容説明
放蕩と極貧生活を送った元破滅型文学青年。歳を重ねてからは、草木を愛で散歩を趣味とし、寒くなれば冬眠する。人はいつ死ぬかわからない、だからこそ生きているだけで面白い―生死の境を彷徨い「生存五ケ年計画」を経て辿り着いたこの境地。「暢気眼鏡」の作家が“閑な老人”になるまでをつづった、文庫オリジナル作品集。
目次
1(五年;祖父;退職の願い;約束;狸の説 ほか)
2(相変らず;厭世・楽天;古本回顧談;気の弱さ、強さ;文学と家庭の幸福 ほか)
著者等紹介
尾崎一雄[オザキカズオ]
1899(明治32)年、三重県に生まれ、小学生時代に神奈川県に移る。小説家。早稲田大学国文科卒業。在学中より志賀直哉に師事。プロレタリア文学の興隆に押されて行きづまり貧困と沈滞の時期を経て、結婚が再起の契機となり、1937(昭和12)年ユーモア小説『暢気眼鏡』で芥川賞。『まぼろしの記』、自伝的回想『あの日この日』(ともに野間文芸賞)ほか著書多数。78年文化勲章。83年3月没
荻原魚雷[オギハラギョライ]
1969年、尾崎一雄と同じ三重県生まれ。文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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そうたそ
三田典
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